大空
□標的8
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「ガハハハハ
リボーン見ーっけ!!」
「今度は何だ?」
まさかあの声は…
もう嫌な予感しかしない
「オレっちはボヴィーノファミリーのランボだよ!!
5歳なのに中学校にきちゃったランボだよ!!」
自分で自己紹介したランボにいつものニナだったら微笑ましい気持ちになるのだが、状況が状況だ。
今はランボの相手をしてあげられる精神的余裕がない。
幸か不幸か攻撃が止んだこの隙にリボーンに再び抗議しようと口を開いたが、それも一瞬の出来事だった。
「続行」
「っと」
「きゃあっ!」
格下は相手にしないと日頃から豪語しているリボーンは有言実行という形で試験を続行する。今度はボウガンで攻撃をしてきた。
かといってランボもそれで大人しくするはずがない。
ミサイルランチャーを取り出し、リボーンに向って放ったそれは大きく逸れてニナと山本の後ろで爆発する。
幸い山本が手を握っていたおかげでニナも無事だった。
「フーッこいつぁなめてっと合格できねーな」
「リボーン!試験は…」
「次はサブマシンガンだぞ」
「いい加減にしてよーっ!!」
ニナの叫びも虚しくランボのミサイルとリボーンの銃弾が飛び交う。
それだけでは飽き足らず、リボーンは今まで10代目だけの成り行きを見守ってきた獄寺に声をかける。
「獄寺もぶっぱなしていいぞ
山本をぶっ殺すつもりでいけ」
「!!」
(し…仕方ないよな…リボーンさんがそういうんだから…)
そう思いながらも顔はワクワクでウズウズでにやにやだ。
「10代目!!!」
呼ばれて振り返ると、手でなにかのサインをしながらニカッと笑っている獄寺君がバチンとウインクをした。
(よけてくださいね)
(…?)
さっぱり伝わっていなかった。
許しを得てウズウズしている獄寺と、成り行きで10年バズーカを使い大人になったランボ。
そして最後はロケット弾を取り出したリボーン。
もはや収集がつかなくなってきてカオスな状況になり、すべての攻撃が二人に向かってきた。
「おいおい…」
「嘘でしょ…?!」