Planet Name is Force
□エピソード オブ 魔術師
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「失礼しま…した」
「こら、戻るな」
会議中である部屋の中にお茶を持って足を踏み入れた雑用係のスピカこと私は、これで5度目となる風景に頭を悩ませながらも「はい…」と元師の言うことに頷いて再度部屋へと入った。
「…あの、センゴクさん。またですか?」
「ああ。また来たぞ」
2人が「また」という言葉に表しているのは1人の少女で、ガスマスクを付けながらなにやら七武海と遊んでいるようであった。
名と顔は知らないけど、ここ最近見るようになった子だ。
以前まではお菓子に文句をつけてきたドフラミンゴさんとかも、彼女が来てからお菓子へのこだわりが弱まったから私としては万々歳なのだが、センゴクさんは少し悩んでいるようであった。
「一般人がすんなりとここに入れると思うか?」
「いや、私でもイケるならもしかすると…」
「お前は海軍だろ」
「いや海軍じゃないです居候です」
海軍元師補佐をやっておきながら何を…とブツブツ話すセンゴクさん。
他の人にも海軍じゃないのかと問われることがあるが、断じて違う。私はただの居候で一般人だ。