10/03の日記

00:57
どうしても書きたくなったヤツ
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DIO様と高杉の話がどうしてもやりたかったッ…!















「何、私のしもべにはならんのか」

「てめェみてーな怪しい吸血鬼にはついていくなって先生から教えられてるもんでなァ」

「可愛げのない弟め、弟と言えばテレンスの方が忠実だぞ」

「誰だ?そいつァ」


いきなり現れた一応兄っちゃあ兄の吸血鬼。いかにもつまらなそうに延びた襟足を揺らすだけで危害を加える雰囲気はない。

あくまで俺は銀魂のキャラだしなァ。下手に刺激してすたんど?とやらを食らいたくないのも本音だ。何てったって時をとめる、それこそ天人よりも強い奴らしい。

しかもかなりの巨人で見上げないと顔が見れない。銀時とか坂本よりもでかい。


「貴様ら侍はどんなモノを食っているのだ?貧弱な身体だ」

「…うっせ、触んな」

「何を恐れているのだ」

うりぃ、と呟いて身長差を知らしめる様にぐりぐりと頭を撫で回す。
赤黒い、死人の血を塗りたくったみたいなとがった爪が時々、皮膚を掻いて鋭い刺激に顔をしかめた。
少なくとも100歳という年の離れ具合。それに首から下は別人という謎すぎる設定。
理解しろとか、仲良くしろという方がバカげてると思わないか?

射止める様な目や何処か人を魅了する怪しい色気。危険な臭いがする。


くそ、このバカ力め。


「ふふ、骨格は違えど日本人か。やはり雰囲気だけでも似るもんだな」

「…?てめェは確か英国人だろ」

「いや、私の知人に日本人がいる。少々野蛮で困った奴だが」

「?」


不意に奴が視線をそらしてくすりと笑った。
何を考えているかよく分からない奴だとは思っていたが今のは何となく分かる。少しだけ柔らかみの増したというのだろうか。


「気に入ったぞ。奴隷に出来ないのは残念だが私の印を着けるのはいくらでもできよう。」


「な、に…」


ぴん、と引っ張ったピアスが耳朶を引き裂いて金色が一気に赤く染まる。
しかし、本人は痛いとも溢さず瞬きをすると裂けた部分が文字通りくっついて嘘の様に戻った。


「…本物か」

「ン、疑っていたのか」

「非現実的でホラ臭いからな」

「人間は疑い深いが…それで良い」

「ぎっ……!?」


ヤツの指先に摘ままれていたピアスが俺の耳を貫いてぴりりとした痛みが刺さって溶けた。
ヤツの血も付着していて混ざったらまずいと思っていたが少量なら俺の血で薄まって対した影響はないとやんわり止められた。
ああ、畜生びりびりする。
うっすらと溜め込んだ涙を舌で掬い取られて

「また機会があれば会おう」

とそこからふわふわと曖昧な記憶だけだ。
奇妙にも、俺の耳にはまだピアスが引っ掛かっていた。







後日談

銀「そうそう、そう言えば昨日バカでけぇ学生?っつーか学ラン着た奴に会ってさぁ…」

高「…ふーん」

銀「あれ、お前ピアスなんかしてたっけ?」






承「…片方何処に置いてきやがった」

D「ンッンー♪」



»»終了««

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