小説っぽいもの

□痛い幸せ
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「ごめ……晋ちゃんったらぁ…」






かれこれ1時間。

とりあえずこれい以上悪化はしたくないなと思い、
風呂でべったべたの体を洗って後処理。(銀時に2回イかされた)



俺の機嫌も最悪だったので銀時とは口をきいてない。
捨てられた子犬みたいな顔してるけどそんなの知らん。



あーズキズキする……



そういえばこの時の腹の痛みって生理痛に似てるんだとさ(それでも女子の方が辛いらしい)


ちょっと前まで銀時の子供を孕めないから男なんて嫌だなって思ってたけど

こんな痛みが一ヶ月に何日かあるなんて全国の女子よお疲れ様。
男万歳。


今度から来島には気遣う事にしよっと……




「晋ちゃん、お昼。お粥作ったよ」


いい匂い


銀時はこういう時に役立つなぁと思う。

コイツみたいな事を器用貧乏って言うのかな。




「ごめんね、まだ辛い?」


「……ん」


別れようとか思ってもこういう優しい所があるから離れられねーじゃん。


「熱、とか大丈夫?薬とか……」


「…風邪じゃねーんだからよ」



珍しくちょっとうろたえてるのが面白い。

何かと俺の周りの奴等は過保護だと思う。
ヅラだってそうだし坂本もあたふたしてて当の本人である俺は呑気にしてれるわけ。



「…銀時」


「ん?」


「何となくだけど、この腹痛が銀時だって考えたらさ……」


「…え」


「何でもない。おやすみ」



何かちょっぴり嬉しいなんて思った。
そんなマゾ発言なんか聞かれたくねぇや。


絶対に言わない。


「ちょ、晋ちゃん!待って、もっかい!もっかいゆってぇええ!!」



あーあ、早いとこ体の調子整えておこっと…
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