小説っぽいもの
□ほたるの墓を見て
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エンデイングロール。
そろそろいいかなって思って晋ちゃんに話しかける。
「…おーい、晋ちゃん?」
「………」
返事がない。しかし屍ではない←
というか俺と晋ちゃん、向かい合わせでソファーに座ってて
晋ちゃんテレビの方向に顔が向いてるから
表情見えんのだよね……
時折、ティッシュを探す手が動くくらいでこっちを全然見てくれない。
こっち向いて晋ちゃん!((
「晋ちゃーん?おーい」
やはり返事はない。
少し怒れてきたのでティッシュを取り上げる。
それに気付かない晋ちゃんはまた手でティッシュを探る。
「…あれ」
「………っ」
おかしいと思った晋ちゃんが振り向いて涙に濡れた顔が見えた。
うわなにこれかわいい。
俺ってアレの時晋ちゃんをしょっちゅう泣かしてんのよね。
まさにその時のような感じだから変にムラムラする。
「…銀時、ティッシュ返せ」
「やーだ」
「早く返せっ……!」
号泣した余韻で声が震えてるから
いつもの威圧声が怖くない。
ていうかすんごくエロい。