おてんば姫とさすらいの剣士

□冒険の書 1
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「クリフトーっ!はやくはやくっ!」


「姫様!お待ちくださいー!」



目の前には古びた小屋があった。
こんなところは前にみんなで冒険したときにも見つけることはなかった。



「姫様、こういうときはちゃんと地図で確認して…」



「いいのよ!楽しいじゃない!ほら旅の扉もあるのよ!新しいところに行けるかも!!」



古びた小屋、その中には旅の扉。
アリーナはその扉に立つ。
クリフトはまだまだ小屋まで距離がある。
淡い光が次々飛び出してきた。
すると今までの旅の扉とは違う、重くて鈍い力がアリーナを包む。



「姫様ー!地図によるとこの辺りには旅の扉はないと思いま…って姫様?!」



小屋を開けると旅の扉はどこにもない。
そこにあったのは古びた机と椅子と割れた瓶だけだった…。
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