S.T.L 2.5 本編

□二話 呪われた子供
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とても大きな扉をくぐり抜けた先にあったのは、これまた大きな水晶玉と、その向こうに座る女性の姿。
「すっごい綺麗な人だね。エルルくん。」
「あら、お褒めの言葉、有り難う御座いますわ。」
僕が、エルルくんに言った言葉は聞こえちゃったらしい。でも、こそこそ話で話したのになぁ。
「スパイトは僕らの話なんてお見通しさ。それよりスパイト!彼女が元凶の娘何だけど、どうにかならないかい?」
エルルくん。僕のこそこそ話が聞こえたその人に、そんなに叫ばなくてもいいんじゃない?と、いってやりたかったけど、まぁいっか。
「とりあえず入学は許可します。けれど、其所で待ち受けているものは彼女を、そして貴方を壊しかねない。それでも宜しいのですか?」
スパイトって人はスラスラと話していく。
「今更だけど、僕はそんなにやわじゃない。もちろん、この子もね。」
ん?今、誉められたっぽい?でも、エルルくんはいつも僕を弱いって言うじゃん。
「なら分かりました。リリア・ピルグリム。それと、森の神エルル。貴方達の入国、及び入学を許可します。」
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