S.T.L 2.5 本編
□1話 リリアと森神様
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「じゃじゃーん！見よ！これがボクの新作お洋服だよ！」
ふむふむ、二人ともそんなに凄いと思うのか・・・
「また始まった。てかなにそれ、和服と洋服くっつけたわけ？」
「しかも、和服の方はこの神社の巫女服だろ？罰当たりだな。」
「マッシュくんもあずみんも酷くない！？」
まぁ、いつも通りといえばそうだけどさ。今回のは、今までで一番時間かかったんだから、もっと褒めてくれると思ってたよ。マッシュくんなんか、罰当たりとか言うしさ。
「そして、マッシュって呼ぶな。俺には、広瀬って名前があんの。」
「私はべつにあずみんでもいいけどね。あずみって呼ぶ人のほうが少ないし。」
うん、二人とも僕の服にはもう興味もこざいませんか。
「だってマッシュくんの髪形、とってもマッシュルームにそっくりだもん。白くて丸くふわふわしてるし。」
僕のネーミングセンスは決行いい線いってるよなぁ。
「はいはい、癖っ毛で悪うございました！俺はあずみみたいにさらさらで、綺麗な髪じゃありませんよ！」
「それに、あずみんポニーテールだし。」
「マッシュは眼鏡だし。」
気づいたら女子二人でマッシュくん集中放火してた。これもいつもの流れだけど。
「それよりもう私は帰るね。」
あずみんは腕時計を見ながら立ち上がった。やっぱ綺麗だなぁ。
「うん、ばいばーい！」
僕は元気よく手を振る。マッシュくんも少し照れ臭そうに手を振っていた。