日常
□転校
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私が席につくと、担任がなにやら話しはじめた。
はじめから、聞く気など無いので、窓の外に目を向ける。
東京という割には、やはり、23区外なので住宅街が目につく。
―とりあえず、今日1日でクラスの人の顔と名前を覚えておこう。
そう思い、隣の席に座っている人を見る。
目は猫目、髪は金に染めたのに染め直していないのだろう。黒い髪が見えている。
―だいぶ目立っている。
変な人もいるんだなー。
と思っていると、チャイムがなり、号令がかかった。
女子が集団でこっちに来る。
―嫌な予感しかしないのは私だけなのだろうか?