夢小説

□素直な愛し方
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ただ人から必要とされたかった
そんなの人間なら誰だってあるでしょう?

もし今の僕の在り方を間違えているとしたら教えて欲しい
これしか方法がわからなかったんだ

人は平気で裏切って嘘をつく
信じたら負けなんて何回か人付き合いをすれば分かってしまったことで、、

どうやら僕は覚めたやつになってしまった




でも心のどこかで自分を絶対に裏切らない愛してくれる人を求めてる


求めてるのにかっこ悪いだとか人の目を気にする


僕だって周りに流されるその他大勢の一部なんだ

そんな自分が嫌いだ







「久しぶり〇〇」

『ん、やっほ』

「どしたの?珍しいね」

『なんとなく』


サボりたい。
なんて事をふと思った
ふらふら歩いていて一つの教室に入る
そしたら嫌な先客がいた
会いたくなかった人

先生はいないみたい、てかいつもいないってよく聞く

授業サボる事をあまりしない僕にとってここに来るのは珍しいことだ

とは言っても基本的に机に伏せて寝てるから真面目に受けてるとも言い難い

周りも結構寝てる。特に寝てても先生達は何も言わない
入学して数ヶ月でこの慣れ、今どきだなって少し思った



「体調悪い?」

『いや、別に』

「んー眠い?」

『そんなの、いつも』

その人が隣に座れと手招きするから腰掛けてるベットに近寄る
教室の独特の匂いとその人の甘い匂いになんだか酔いそうだ


「みさに会いに来たの?」

『んなわけ、サボろっかなって思って保健室きたの』

「えーみさは〇〇に会いたかったよ?」

『チャラいよそういうの』


"みさ"と自分のことを呼ぶこの人は僕の一つ上の先輩の衛藤美彩

入学して少しした頃、廊下ですれちがった時話しかけられてからは会うと絡まれた、それはもうよく絡まれた

そのおかげかみさの周りの何人かの先輩たちとは仲良くなれた

最初は自己紹介もせずただただ絡まれてたから誰かは知らなかったけど綺麗な人だとは思ってた

確か一つ上の先輩たちの代は黄金期で美人、美少女が多いって誰かが言ってたっけ
後なんか言ってたけど覚えてない

家から近いが理由で選んだから僕はそんなの知らなかったけど

でもそんな疎い僕から見たってこの人は綺麗だった

『みさ、』

「んっ、どした?」

『におい、、』

1週間前は違ったのに
香水ころころ変えないでよ
みさが僕の知らない人みたいに思えてくるじゃないか



「もしかして〇〇嫌い?変えよっかな」

『んーん嫌いじゃないよ、甘いからみさによく合ってるね』

イメージによく合う甘い匂い
首筋に顔埋めれば少しはにかむ。

この人は最初っからそうだった気がする甘い言葉と甘い声と甘い言動

僕を溶かすように絡んできた
なんで僕なのかはわからなかった
いや、今でもわからないんだけど



でもひとつこんな疎い僕でもわかった


「キスしたい」

『 、、だめ』





どうやら気に入られているみたい

呼び捨てでいいとかタメ口だとか随分、後輩に絡むのが好きなんだと思ってたけど絡むのは僕だけみたい

1度だってみさが僕以外の後輩に自分から話しかけているところを見たことがない

けど話しかけられたら周りには優しくてわいわいしてる





『こら、みさしようとするな』

「ちゅーしよ?なんでさせてくれないの?」

『なんとなく』

「いつもさせてくれるじゃん、みさキスしたいもん」


さっきまで大人っぽい雰囲気だったのにいきなりだだっ子

掴みどころがない

この話し方と呼び方だって
僕は年上にはさん付け敬語を一応基本としてるからいいと言われてもしないことがほとんどだけど

みさが呼ばなかったら〇〇に犯されたって泣くからと半ば強引に、いやかなり強引にこれにたどり着いた

そんなの嘘でも言わないでほしい
どちらかと言えば平和人間で平凡に暮らしたい派なので敵は作りたくない
しかも先輩になんて、、怖いじゃないか
同級生にも強姦魔なんてレッテル貼られたくない


入学して数ヶ月、力技ってやつです


『んっ、』

「んぅ、、みさ〇〇とするキス好き」

『そりゃどーも』

不意をつかれて結局みさにキスされてしまった

みさとのキス僕も嫌いじゃない
好き"だった"

けどさ1週間くらい前に聞いちゃったんだ他の人ともするって

だから会いたくなくて会わないようにさりげなくさけつづけてたのに

今したくなかったのに

誰かとしたそれを僕に押し当てていると思うとなんだか、、自分を棚に上げてるのわかってるんだけど最初にしたのはみさなんだからって

「なんでそんな嫌そうな顔するの、みさそんな顔されるの嫌だよ」

『いや、じゃない、はず』

潔癖症とは違う

「はずってなに、みさなんか〇〇が嫌がることした、の」

『みさ』

「やだ、今名前呼ばないでキスしたくなっちゃう、でも〇〇嫌がるからできないの、だから」

わがまま。
何もしないと怒るくせに


僕だってやだった1週間前のあの日






『僕以外にしてる人いるでしょ』

なんだこれ、こんなの

「〇〇?」


"嫉妬"してますって言ってるもんじゃないか

「いないよ」

『嘘だ』

「みさ、〇〇だけだよ」

嬉しそうにそして少し寂しそうに微笑む君

わかってる
こんな感情抱いちゃダメだよね


「〇〇と違って一途だよ」

『やめてよ僕がチャラいみたいに』

「だってチャラいじゃん
みさ以外に何人かいるでしょ」

何も言えない
だってほんとにみさ以外とキスしちゃったから

『みさよりは多くない 』

「だからみさ〇〇としかした事ない」

『うそ』

「嘘じゃない」

信じてあげない。だってみさの浮ついた話なんてたくさん聞く
みさは他の人がいるのに僕はみさ1人にくぎづけでばかみたいにみさだけ見てて

アホらしくなったんだ

みさが誰かとキスしたところを見たと話している同級生の声に積み重なったもののセーブが効かなくなってヤケだった

本来そういう話には乗らないし誘われてもほいほいついて行くほど馬鹿じゃないからみさ以外とはしてこなかった。

けどたまたま会った白石さんに慰めてあげるからって誘われ
その後、白石さんとの事がバレて西野さんにも誘われ

同じクラスの友人にまで手を出した。
西野さんと白石さんとシちゃったけど後からの後悔が激しくてそんな僕はひどく弱って見えたんだね。飛鳥いつもはきついこと言うけどほんとは優しいから〇〇おいでって誘われた

1週間で3人と 。みさがチャラいって言うの間違いじゃないかも

「どうしたの?なんで、」

『みさだってしてるでしょ、そういう事だよ。お年頃ってやつじゃない、ほんのお遊びでしょ?』


僕はみさにきっと遊ばれてる1人だ
だから、僕だけ本気なんて


「なにそれ、みさ好きじゃない人とそんなことする程軽くない」

『なに、僕が軽いって言いたいの?みさ浮ついた話しか聞かない。なのにしてないって言うの?』

「そんなの、誰かが言った話でしょ?〇〇はみさよりそっち信用するの?」

『信用できる言動なんて今までしてこなかったくせに、遊べるおもちゃだと思わな、』


バチンと乾いた音が響いた
あれ、僕今なにいった
何が起こった

頬にピリッとした痛み
あ、やっとわかった

「最低、〇〇みさのことなにもわかってない!!」

状況理解したのに、はたいて最低と言い放った人はここを出ていってしまった

しかも涙を浮かべて






どうすればいいんだよ、だって

『みさが好きなんて今更言えるわけないじゃんか、』

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