夢小説

□高嶺の花
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なんで、、なんでこんなに酔ってるんだろうあの人に

とられるのは嫌だ
でも当たり障りない毎日を、この関係を崩さない日々を送りたい


でも僕はいざ目の前にしたら行動できるのだろうか














__



他の個人の仕事が入ってたから今日のご飯会に参加するのが少しばかり遅くなってしまった


『微妙に遅れちゃった』

「〇〇ー明日迎えに行くから!」

はーいって緩くマネージャーさんに返事をする
そうしてすぐ車から降りた




今日はここですか

めっちゃ東京ぽい
シンプルでモダンなオシャレな感じ
うん、まいやんが好きなお店だからかな

相変わらずセンスいいね


今日のメンバーはまいまいと、まいやん、ななみん、僕



このメンバーでは珍しい

少し前まで僕は20歳じゃなかったし、そんなに遅くまではいられなかったから
でも僕はつい最近20歳になった
この年齢を迎えると待ってましたと言うようにお姉さん組からのお酒の誘いが多発した
仕事終わり飲もうだとか休みの日に夕方から飲もうだとか
断りもしないし別に合法だからそりゃ行くんだけどあんまりお酒は得意じゃないことがわかった

みさに飲まされた焼酎はほんとに無理だった、、熱くて変な感じ



僕もとうとうお酒が飲める歳かなんて、、

思いながら店の中を進んで奥の個室に手をかけた



『ちわーす遅れました』


「あ、〇〇来た」

「早かったね案外」

『うん普通に終わったからさ』



入るなりそうそうななみんとまいまいが話しかけてくれててきとーに会話

まいまいが隣をぽんぽんってしてくれる

聖母だね、いつも優しいから甘えてしまうし相変わらずふわっとした雰囲気とか言動とか可愛い

それに比べてななみんは、、うん

だからかな僕、結構まいまいのこと好き

でもそういう好きじゃない
そういう好きな人は違う人なんだ
いつも隠してる言ってない、いや言えないんだ僕は臆病だから



『ん、ありがとまいまい』

「なに照れてんの?」

「ほんと?なんでよー」




奈々未さんよ、からかうのはやめて
まいまいも乗ったらダメだよ

昔からななみんにはよくいじられた。というかもうすごいだる絡みされる

思春期だった時期もガンガン話しかけてくるから一回本音じゃないけど結構本気でやめて嫌いうざいって言ったらめったに泣かないななみんが泣きそうになった
その雰囲気が怖かったのかななみんより先に七瀬が泣いちゃって慌てて僕が七瀬にごめんって謝って大変だったことがあった

それからしばらくは悪ノリは控えてくれてたんだけど僕が思春期終わるくらいにはもういつも通りいじられてたかな

たぶん20歳になったからってななみんには敵わないだろうな

いつまでもいじられるし遊ばれる


「ななみん可哀想だよ」

「あ、ごめんごめん(笑)まいまいもじゃん」

『ななみんきらい、、』

やー嫌われたなんてめっちゃけらけら笑ってる

まいまいもななみんにつられてめっちゃテンション高いし、、
今日のふたりはなんだか楽しそう




『てかまいやんどしたの?入ってから見かけてないけど』

「うん、、ちょっと、ね?」

「ななみん」

『え?なにしたの奈々未さん』

奈々未さんって言わないでって叫んでるお一人様はほっとこう
絡んだらダメだ、負けだ


「ちょっと酔っちゃってふらふらーとね」



ばつの悪そうに言うまいまい
おいなにしてんよ

どーせななみんが無理に勧めたんだろう、何かしら面倒なことをいつもしてくれるなこの人は

「まいやんふらふらだったから探してきてね」

『え、大丈夫でしょまいやんだもん』

「〇〇頑張ってね」

そうやって笑ってくるななみんと本気で行かせようとするまいまい

本当ななみんは毎日、低血圧で寝てるくせに騒ぐとき半端なく騒いだり笑うから


「〇〇ーおねがいー」

『ななみん酔って、、』

「酔ってなーいー」

『酔ってる、、よね』


いきなり膝に向き合うように座ってきた
珍しいって、、ななみんだからこそあとが怖いなこれ

「しーちゃん探してきてね」

『わかったから降りてよ、もう』

いつもよりテンション高いと思ったら、、もうななみんまで酔ってるなんて一応アイドルなんだから明日もお仕事なんだからセーブというものが無いのか


「こら、よそ見禁止」

『あ、、』

軽くおでこにキスされる

いくらななみんでもドキッとしたよ、
危ない色々と


『、、まいまいヘルプ』

「ななみん可愛いね」

『、、聞いてよ』

「ごめんごめんななみんおいで」

「ん、まいまい」

ななみんを押し付けてまいやんを探しに行く


いやまってよ、どこをどう探すのさ
外は入ってくる時いなかった
酔いを覚ますなら外だと思うけど、、

手がかりもないままとりあえずトイレに向かってみることにした






「ね、どうどっか行かない?」





女子トイレ前にいるのは男の人?

ナンパか何かかな
なんだか嫌な予感がするもしまいやんだったら、、

僕はどうするんだろ

この嫌な予感が当たりませんように
さりげなく女子トイレの前を通ろうとした



『、、あ』
「、、?」



なんで当たるんだよ、、こんな予感外れろよ
なんだよ、なんでいるんだよ

「あ、君連れの子?俺今からこの子と一緒に、、」

何をいってるんだ
一緒に?なんだそれ

僕迎えに来なくても良かった?


『あ、そうですか』

こんな言葉言いたいはずじゃない
かっこよく腕をひいてあげればいいものをそれが出来ない




「じゃああとよろしく」



二人はこれからどこに行くの?
久々に逢えて僕らはこんなものなのかな


何も聞きたくなくて、走り去るようにその場を後にした
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