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□*2話 メガネの彼の疑い*
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「ねぇ…君、なにしてんの?」
振り返る先にいたのはメガネの彼。
そして、私は確信した。
___名探偵コナンの世界に来ていると。
*メガネの彼の疑い*
ぎくり、と自分の額に汗が流れるのがわかった。
これで、確実になってしまった。
『(ここは…コナンの世界なんだ…)』
今も尚、疑いの眼差しで見てくる見た目は子供、頭脳は大人の工藤新一…いや、今は江戸川コナン。
なんとか誤魔化さなくては…と私のついた嘘。
『ど、どうも〜…た、宅配便でーす…』
あぁ、何を言ってるんだ私。
こんな嘘誰も信じんわ…
声も震えてるし…絶対変に思われてるな…
と思っていたけれど、目の前の子供…江戸川コナンは予想した反応と違った反応を示した。
「……そうなんだー」
『へ?』
「何?」
思わず疑問符をあげた私に江戸川コナンはすかさず聞き返した。
なんでこんなに軽いのかと思ったけど、彼の聞き返した言葉で変に思われていることはわかった。
そして、江戸川コナンは何故か睨みをきかせ私を見て、こう言った。
「あ、宅配便さん、お届け物あるんですよね。中入ってください。」
『へ?』
私の2度目の疑問符。
江戸川コナンはそう言って私の手を取り工藤家に招こうとしていた。
まさか…とは思いながらもついていった私。
工藤家のなかに私が先に入ると
___ガチャ
江戸川コナンは鍵をかけた。
まんまと罠にハメられた。
さて、ここで私は何をされるのでしょうか。
トリップ後のお話は、始まったばかり。
(江戸川コナンは)
(弱いわけがない)
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