03/20の日記

20:30
120番道路
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サーファ「ここは120番道路。毎日雨だよ。」
イッシー「ここは、ホウエン地方で唯一アブソルが出現する場所なんだよ。」
アルト「ホントだ。俺じゃないアブソルがチラホラ居る。」
イッシー「お前も居るのかよ…」
アルト「ちょっと声かけてこよ。」
シルク「ナンパ感覚じゃない…」


――しばらくして。


アルト「メスのアブソルと仲良くなりました。」
イッシー「お前すげぇな…カントー地方ではチャンピオンになるし…」
アルト「すげーだろー。」
ティレイ「でも、すぐにお別れですよ?また先に進まないといけませんし。」
イッシー「そうだなぁ。アブソルって、アルトだけで十分だと思うんだよ。」
アルト「えー、せっかくデートの約束したのに…」
ティレイ「交際が始まったみたいですね…」
イッシー「…なぁアルト。別の選択肢として、アルトがここに残る事も出来るんだ。」
ティレイ「え、マスター…?」
イッシー「俺はポケモントレーナーだ。いろんな人やポケモンと出会った。だからアルトも、俺たちポケモントレーナーみたいに出会いを求めて旅立っても良いと思うんだよな。」
アルト「…そんな事、俺にも許されるのか…?」
イッシー「良いんだ。トレーナーが良いって言ってるんだぜ。…だからアルト、無理に俺たちに着いて来なくて良いんだからな。」
サーファ「…イッシーさん、走って行っちゃったね。」
シルク「…それじゃあ、アルト。貴方の決断を、私たちは待つわね。」
シャイン「みんな走らないでよ…ボクは走るの速くないんだよぉ…」
アルト「…イッシー…みんな…ありがとう…」


ティレイ「マスター、本当に良かったんですか…?」
イッシー「もちろん。ポケモンの幸せを考えるのもトレーナーの役目、アルトの幸せを尊重するのは俺の役目だ。」
サーファ「アルトが居ないと、こうも静かなんだね…」
ティレイ「マスターがいつもより静かなのもありますよ…」
シルク「イッシー…本当はつらいんでしょう…?」
イッシー「そりゃあ…俺だって、あんな一緒に居て楽しいバカ、一緒に居たいよ…」
ティレイ「…マスター…それでもアルト君の幸せを、選ぶんですね…?」
サーファ「イッシーさんの気持ち、少しは分かるよ。だから、イッシーさんの決心は否定しないよ。」
シルク「そうね。私たちは、この件には口出し出来ないわ。」
イッシー「…みんな、ありがとう…アルト、また会おうな…」
シルク「…さぁ、イッシー。先に進みましょう。これ以上居ても、つらいだけよ。」
アルト「次はゴミ置き場だっけ?」
イッシー「ゴミ置き場じゃねぇ…って、え…?」
アルト「よぉ。」
ティレイ「あの、アルト君…彼女、置いてきたんですか…?」
アルト「おうよ。大事なイッシーだからな。」
イッシー「…アルト、本当に良いのか…?」
アルト「良いんだよ、俺はイッシーと一緒に居たいんだ。」
イッシー「アルト、ありがとう…よし、じゃあ先に行こうぜ!」
アルト「おー。」
サーファ「出会いがあれば別れもある。…でも、切っても切れない腐れ縁ってあるよね。」

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