暗闇の先へ

□03.
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***

アイツが目を覚ました、と看護師から聞いた俺たちは急いでアイツの病室へと駆け込んだ。

アキに支えられ、医者に止められたのも振り切って、思うように動かない身体を引きずって、ようやくアイツの病室へ辿り着く。

「…真琴!」

病室に着くと、精密検査を受けている真琴の姿があった。

「…みなさん」

俺たちの顔を見るなり、泣き出してしまう。
それでも真琴は、しゃくりあげながら自分が眠っていた間に、綾時という奴から聞いたことを俺たちに教えてくれた。

「…そうか」

各々思うところはあるだろう。

それでも……


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