企画展示室

□お題募集企画セカンドシーズン
6ページ/60ページ

くるくるまわるこれはメリーゴラウンド
ヒトの生き死にすら回す、メリーゴラウンド

笑えよ、人間ども。
これが世界だぜ?



「…はぁ、これであいつらみたいな力があれば。こんなにピンチにならねーのに」


そんなことを息巻ける程度には余裕はある、はず。
口の中の血をかんがみれば、内臓がイかれてるのはわかる。
これ、死ぬやつじゃないか?とも思う。


「死ねないな、それでも、さっっっ」





「俺には、時間がないんだ」


疑わずに、自分のやりたいことだけに向えば、きっと打破できる道はあると信じていた。
疑えば足を止めることになる。それだけは、もう、二度とごめんだ。
立ち止まって、後続が死んでいく。
俺は、先陣でなければいけない。俺は先陣でなければ、守ることが出来ない。



「いまできることしか、できんだろ。バカヤロウ」




ふは、と笑う。
それは自嘲か、壊れたのか。自分にも分からない。
いつから壊れていたかなんて、とうに考えることをやめた。

空を行き、地上を飛び、舞う。
その手にはいびつな形をした、




血の大剣






「おいおいおいおいおい、これ。」


視線を上げれば、銀髪に、褐色の肌。
ザップ・レンフロ。…クズがいた。



「よお、最低チビ」
「…ぁんだよ、クズが」
「この状況、よく一人で耐えてたもんだな? おい」
「…俺は、つぇえからな。ほら、褒めろよ」



【延長戦】


(で、こいつ、お前一人で倒せるわけ?)
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ