企画展示室

□お題募集企画セカンドシーズン
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おもうところはたくさんある
やりたいこともたくさんある。


最近、よく眠れていないのは事実で、唐突に眠くなることもしょっちゅうだ。
それによって支障を出し始めているため、注意もされている。




「ふわあ、ねむ…」



「またねむい?」



「ええ、まぁ」



「あまり、無理はしないほうがいいんじゃないかなぁ」



レオナルドくんは優しく頭を撫でてくれて、仮眠室に案内してくれる。
ここで作業をしながら仮眠をとるのが一番だ、といわれれば、そこにはまだ仮眠中のクラウスさんが眠っていた。
メガネをはずして、静かな寝息をたてながら眠る姿は、とても絵になる。
どこか繊細な印象をうけた。



「綺麗…」



その髪に触れれば、思っていたよりもやわらかく、とてもさわり心地のよいもので、ついつい撫でてしまう。
起こさないように、優しく、バレないように。

いつもはあんなに気を張っているクラウスさんだけれど、やはり眠るときは安心しているのだろう。
表情も穏やかで。口元も緩んでいてすこしうれしそうだ。
撫でるのをやめればすこしぴくりと反応して、驚いたけれど、それだけだったので胸をなでおろした。


いつからだろう、コノヒトに想いを寄せるようになったのは。
そしてこのひとの助けになりたいと思って、残業や徹夜もするようになった。
スターフェイズさんには帰れとかよく言われるけれど、ちょっとでも役に立てるならとどうしても事務所で仕事をしてしまう。
そうして増えたのは居眠りの数と、眠りにくい脳だった。


「…すき、です」


ぽつりとつぶやく。
届けばいいな、なんておこがましいことを考えながら。
やわらかい髪に、触れるか触れないかのキスも、落として。


そうしてため息をつき、緩やかに襲ってきている眠気に促され、自分がいつも使っている小さなソファに倒れこみそのまま眠る。
今日はわりとあっさり眠れそうだ、次に眼を覚ますのは、何時間後だろうか…。そんなことを考えながら眠りについた。



【眠り姫はどちら?】




(…起きるタイミングを、逃してしまった…)
(…すぅ…すぅ……)
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