企画展示室
□お題募集企画
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珍しく、レオくんのトモダチの猿くんを見かけた。
こちらに気がついたのか、頭の傘に着地すれば、ぽいんぽいんと飛び跳ね始めた。
自由な子だなぁ。
「どうしたの?」
頭上のお猿に聞けば、上機嫌にキキッと声を上げるのが聞こえた。
どうやら楽しんでいる様子で、傘の感触を堪能しているようだ。
「ぼくのかさ、そんなに楽しい?」
たずねれば、それに応えたのかぴょこぴょこと跳ねている。
「レオくんは?」
更に聞けばぶらんと傘から逆さで顔を見せて、びろーんと顔を伸ばして目を細めてみせる。
レオくんのつもりかな?
その動作のあと、猿くんは一度地面に降りて腕一杯広げて方向を示した。
どうもあちらにいる、ということらしい。
「行ってみようかな」
今日はもうお昼は食べたけれど、彼と一緒なら、まだまだ食べられそうな気がする。
【とある異界存在の散歩道】
(こんにちわ! レオバーガーナルドバーガーウォッバーガーチくん!)
(ちょっとまって?! 凄い間にバーガー挟んだな?!)