世界一初恋 短編

□夫婦の日(家族の日)
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「・・・さん!」
「お父さん!!」
ハッ!!

目を開けると先程夢で見たのと同じ姿の日和が立っていた。

「やっと起きたー、お父さんそんな所で寝たら風邪引いちゃうよ?もうすぐ朝御飯できるから早く顔洗ってきてねー」

そういって日和がキッチンに入っていく。
さっきのは夢だったのか?
それともこれも夢?

「お兄ちゃんっお父さん起こしてきたよー」
「ありがとなひよ、じゃあ次にこれ机に持っててくれ」
「はーい!!」

っ!あの声は

そう言って朝食を持ってくる日和とその後ろからエプロン姿の横澤が現れた。

「桐嶋さん起きたのか?
もうすぐで朝御飯でき・・・?
どうしたボーっとして、っ!!」

俺は咄嗟に目の前の横澤の頬をつねっていた。
「!痛ってえな!なにすんだ!」
「・・・夢じゃない・・・」
「は!?」
「いや、なんでもない、顔洗ってくる」
「なんなんだよ・・・」


顔を洗いに行こうとした時ふと流れてるテレビの番組に目がいった。

《今日は2月2日は夫婦の日です!今日一日・・・・》

夫婦の日・・・―
『だって今日は夫婦の日だから―』
あぁ・・・そういうことか。

「桐嶋さん!朝飯できたぞ!」
「おうー」

桜、俺は今とても幸せだよ。
見守っていてくれて、ありがとう―。
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