黒子のバスケ

□愛のカタチ
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「男と二人でわざわざ屋上でか?よく平気な顔して俺に嘘ついたな。バレないと思ったか?」

「!なんでそんなこと...っ。」

自分が何しているのか全て把握されていたのは鳥肌がたったがそれより死とほぼ向かい合わせになっている先パイが心配でしかたなかった。

「そうやってお前は俺に嘘ついて捨てるんだろ?あの男と楽しそうに話してたよな、あいつの方が俺よりいいんだろ!?」

楽しくなんかなかった!先パイそんなの誤解だよ...。

「もう俺のこと嫌いになった?俺なんて消えても構わない?こんな俺死んでほしい?ひなに必要とされないなら俺なんて死んだ方が..._」

「好きですっ!先パイのこと必要としてますから!...だから飛び降りようとなんてしないで下さい....。」

あたしの言葉を聞くと先パイはすごく嬉しそうに笑っていた。

「なぁ、ちゃんと言葉にしてくんなきゃ俺わかんねぇよ。俺、ひなのためなら何でもできるから...だから捨てないでくれよ....。」

夕日に先パイの涙が照らされてすごく美しかった。




「今度また嘘ついたら俺、飛び降りるから。」

先パイの笑顔が狂気に満ちた瞬間だった。
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