黒子のバスケ

□In Those Days
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鉄平は私にとって太陽のような存在だった。

よく笑ってどこか抜けてて、でも一番みんなの事を思っててくれる人だった。

いつからだろう、彼に"ココロ"がなくなったのは。


鉄平は高2の末にバスケに全力を出し、誠凛高校男子バスケット部に大きく貢献した。それと比例するかのように鉄平の足の様態も悪化していった。

除々に蝕んでゆく彼を見て私は涙がこぼれ落ちた。その度彼は私に「俺がやりたいようにやっただけだからひなが泣く必要はない」と自分が一番辛いはずなのに笑って慰めてくれた。

けれども日々彼はやつれて、高3になるのと同時ぐらいに医師から「両足を切断するしかないですね。」と申告された。

正直そこまで悪いとは思わなかった。鉄平はショックで一週間食べ物を口にする事ができず、点滴という管で命を取り留めていた。

そんな事はお構いなく手術の日はやってきた。その時私は初めて本当の鉄平を見た。

手術後、扉から出てきたのが鉄平とは思えない何か中身のない物体が目に入る。まるで"ぬけがら"のような。

彼はもう病室から出ることはなかった。

私はめげずに毎日泊まりがけで彼の側にいた。少しでも元気になってほしかった
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