黒子のバスケ

□枕。
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私ひなは至って普通の高校生。

至ってではないが。
バイトは援交、枕営業だ。能力のない無知な私のような人間が楽に金を稼ぐにはこれが一番有効であろう。

駅のホームで一人スマホとにらめっこをしていると後ろから聞き覚えのない声がする。

「ひなちゃん....だよね?俺サイトの....」

毎回知りたくもない男に名前を呼ばれるのは嗚咽がしそうだ。

偽名にすればいいじゃないかって?いや自分嘘つくの苦手だから、ポロッと本名出てきそうじゃない。

「そうです、じゃあ行きしょうか。」

精一杯の笑顔で愛想を振りまく。いつもの自分だったら到底考えられない。まあそれもお金のためだ。プラスでチップをもらえれば少しは増える。

駅から少し歩き、人気のないホテルに着く。

ホテルに入ろうとすると、

「ん?お前高校の....」

声が聞こえた方に視線を移すと、同じ高校のタラシで乱暴でろくな噂を聞いたことのないある意味有名な男、灰崎祥吾がいた。
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