黒子のバスケ

□doll
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久しぶりに彼女の好きなホットパイを作った。なかなかの出来だったから早く食べさせたい、なんて思いながらひなさんの部屋へ向かう。

部屋の外からでも金属と金属が擦れ合う音が聞こえる。

起きたのかな。

ガチャ

「おはようございます、今日はひなさんが好きなホットパイを作ったんです。食べてくれますよね?」

ベッドに鎖で固定されてる彼女に近づきホットパイをナイフで一口に切って口に入れる。

「...ん"っ......ゴホゴホ......こんなのいらなっ...い。」

喉の奥に入ったらしく、ひなさんの口から甘そうな唾液がつうっ、と垂れる。そんな強がりなところも好きですよ。

パイを食べ終わってから話でもしたくなった。

「ねぇひなさん。」

彼女は目を逸らし聞こえないふりをする。

もう一度呼ぶがやっぱり返事はない。

どうしても僕を見てほしくて手元にあったナイフでひなさんのふともも辺りを切る。

じわじわと赤い血液がシーツに滲み、彼女は吐息をもらしながら痛みを堪える。
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