ライチ☆光クラブ

□洗脳
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ふと目が覚めると何も見えない真っ暗な場所にいた。
どこかに行こうと思っても身体が鉛のように重く、上手くバランスをとれない。
やっとのことで起きあがるとジャラッと鎖の音がして、ようやく此処がジャイボの部屋だと気がつく。
そして自分が鎖に繋がれ彼に監禁されていると現実に引き戻された。
ガチャッ
「あっ、起きたんだ。おはようりと...って、もう夕方だけどね?きゃはっ」
そう言って彼は私に近づき薬のような何かを飲ませる。
「ふふ、りとは本当に綺麗だね。僕はゼラ以外を愛すことはないと思ってたけどりとが現れてぜーんぶ変わっちゃった。もうゼラなんてどうでもよくて殺しちゃったし、りとがタミヤが好きって言うからタミヤも殺してやった。りとが愛しすぎるからいけないんだよ?」
声を出そうとしても吐息しか出なかった。
そればかりか彼は私の首をきつく絞め、それに似合わない優しいキスをしてくる。
「りと...好き、好きだよ、愛してる。」
と、呪文のように何度も呟いて見透かすように私を見る。
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