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平凡な日常とくだらないひとりごと。
コメント大歓迎です!

きっと長くてくだらないおはなし 


荒川弘の最新作、“銀の匙”………


うん………


なんか、面白いとか面白くないの前に、
なんでこんなに寂しい気持ちになるんだろう。


荒川弘の描く漫画の中にエドがいないってことだけで、なんだか鋼の錬金術師が、あの世界が、終わってしまったような感覚に陥った。終わってしまった、と言ったら少し違うかな。
確かにあの世界はまだ存在してるけど、もう描かれることがない、時間が止まってしまった世界のように感じた。

他にも色々な漫画の最終回を目にしてるけど、こんな風に思ったことはなかったのにな。




やっぱり、夢小説を書いてるからなのかもしれない。

まだ漫画を読んでいただけのころ、鋼の錬金術師は2次元で、フィクションで、紙の上の物語だった。

だけど、それを頭の中で想像(妄想)し始めたとき、文字に書き落としたとき、そして、現代を生きる“私”を背負ったもうひとりの主人公が生まれたとき、私の中の鋼の錬金術師は、もうすでにただの“漫画”じゃなくなっていた。

たとえそれがギャグだったとしても、ストーリーを考えはじめると同時に、あの世界を生きる人々の人生や、文化や歴史、時にはそこに流れる風までもが、私の前に立ちはだかってきた。

戦争とか、虐殺とか、平和な日本に生きる私には想像しがたい、いつも近くに“死”がある世界。

きっとこの世界は、気軽に書いていいものじゃないんだと思った。
漫画ごときで、そんなに考えるかと思われるかもしれないけれど、実はそうじゃなかったりする。

特に鋼の錬金術師は、私たちの生きる世界を揶揄したような、警鐘を鳴らすような内容が含まれている。
前にそんな記事を新聞で読んだ覚えがある。

だからきっと鋼の錬金術師の世界を生きる人々は、漫画の中の登場人物ではなくて、どこか私たちの世界に生きる人々と重なっているように思う。
まさしくパラレルワールドのように。

そんな色んなことが混ざりあった結果、私の中の鋼の錬金術師の世界は、単なる2次元ではなくて、………言葉にはしにくいけど、もうひとつの3次元の世界。
つまり、もうひとつの私の世界。

別に、中二病とか現実逃避とかそういう意味ではなくて、もちろん私が生きているのは今ここにいる現実だけど、だからといってあの世界を2次元のものとは考え難い。それくらい、リアルな世界だと思う。

結果的に何を言いたいかというと、そんなリアルな世界の時間を、とまらせたくないということ。

お話が終わったから、じゃあこの世界も終わりね、というには、許されないような世界だということ。

もちろん、エドやアルの人生を、止まらせてほしくないというのが一番かもしれないけど。



最近ぜんぜん書いてないけど、


………夢小説、書こうかな。



止まってしまった世界のネジを、彼女に再び巻いてもらおう。










……明日から期末テストだけど。


2011/07/25(Mon) 16:50

by 紅茶
>>ちぃ様
コメントありがとうございます!管理人の紅茶です。
返事が遅くなり申し訳ありません!
ちぃ様も読んだんですね、銀の匙。
鋼の世界は動き続ける…たしかにそうですね。
鋼の錬金術師が終わってから、夢小説サイトやランキングサイトがどんどん減っていくのを目にして、すごく悲しくなったのを覚えています。
あぁ、こうやってみんなから忘れられていくんだなぁ。と思いました。
公式サイトも更新されなくなって、まるで最初からなかったようにみんな他のマンガに関心が移っていって。
それが当たり前なんだと言うことはわかっています。
でも、それがすごく寂しかったのも事実です。

けど、そうですね。小説を書く私たちと、それを読んでくださるちぃ様たちがいる限り、鋼の錬金術師は消えたりしませんよね!
夢小説書きが描くハガレンも、原作の世界とは少し変わってはいるけど間違いなくハガレンの世界のひとつだと思ってますから!
銀の匙は最近すごく人気が出てきていると聞きます。きっとハガレンと同様に、様々な人の人生に影響を与えているんだと思います。
私は本当に心から、鋼の錬金術師という作品に出会えてよかったと思っています。ですから、荒川弘の描く新しい世界、銀の匙にも、そう思えるようなファンがたくさんできることを願います。
偉そうだなんてとんでもありません。ちぃ様の言葉で、なんだか心が軽くなった気がします。
これからも更新がんばります。
またお暇なときにでも、足を運んでくださると嬉しいです。
では、乱文長文失礼しました。


[コメント編集]

by ちぃ
『銀の匙』、私も読みました。
それで、紅茶さんの日記を読んで
その…なんというか……感動しました。

私は紅茶さんと同じような気持ちにはなりませんでしたが、紅茶さんの鋼に対する気持ちが凄く伝わってきて、コメントせずにはいられませんでした。

ここからは私の個人的で勝手な考えなのですが、
『鋼の錬金術師』はずっと終わらないものと思っています。ずっとずっと、動き続ける世界だと思っています。
もちろん荒川先生が描く鋼はもう無いかも知れません。みんなが鋼を忘れていくかもしれません。

それでも、こんなにも鋼のことを考えてくれる紅茶さんがいます。小説を読む私たちがいます。
私たちが鋼の錬金術師を知っている、ただそれだけで、鋼は永遠のものだと思うのです。

だから、なにが言いたいのかというと、その…
『銀の匙』は『鋼の錬金術師』を終わらせた物語ではなく、『鋼の錬金術師』とはまた別の新しい世界なんじゃないかな、ということです。鋼は終わってはいない、ということです。

たかがコメントなのに、こんな偉そうで長い文章を書き込んですいません…。
けど、ここまで読んでくれて、ありがとうございました。


最後に、
少なくとも私にとってこの日記は、くだらない話ではありませんでした。
これからも応援しています。


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