01/04の日記

04:32
劇場版「鋼の錬金術師」
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今日は鋼Q&Aはお休みして、ついさっき見た劇場版「鋼の錬金術師」の感想を書きたいと思います。


と言ってもこれは自己満足なので、本来人様に見せるようなものではないのですが、どうせならということで載せておきます。


私は今日劇場版「鋼の錬金術師」のUMDビデオを買いました。PSPで映画が見られるソフトです。

一度目は映画館で、二度目は自宅でDVDで、今回は三度目の観覧でした。

私が初めてこれを見た時は中学2年生のころで、それこそこの時代に起きた出来事を何も知らず、ただ「鋼の錬金術師」ということでみました。

当然わけがわからず、悪役として登場したデートリンデ・エッカルトのシャンバラを求める動機も理解できず、ただエドとアルとの再会を喜んで涙したのを覚えています。

それからDVDを買って、付属のブックレットを見てナチスの、ユダヤ人が迫害されたことも勉強しました。
そのあともう一度あの映画を見ると、涙が前回とは違う意味で流れました。
エドとアル、というよりも二人を取り巻く人達に対しての涙でした。

そして今回、夜中に一人でしかもヘッドフォンを付けて見ました。

すると、あまり涙は出てきませんでした。
最初は「まぁもう展開もわかってるし」と思ったのですが、物語が佳境に入っていくうちになんだか気持ち悪くなりました。

何度も吐きそうになりましたが、なんとか最後まで見ることができました。

エンディングのテロップを見ている間もずっと胸が締め付けられるように苦しくて、それでもやっぱり涙は出ませんでした。

どうしてだろう、とPSPの電源を切ったあと考えたのですが、なんだかよくわかりません。

思い当たる節としては、もしかしたら私はエドの気持ちになりきってたのかもなぁと。

そういえば見てる間、画面に映るエドと同じ表情をしていた気がします。
私の自惚れ、勘違いかもしれませんが。

最終的にエドとアルは再会して、同じ世界で一緒に生きていけるようになったけど、本当にこれで良かったのか。
これまでに、あまりに犠牲が多すぎたのではないかと。
もちろんそれはエドの意思ではないけれど、エドを元の世界へ送りだしたハイデリヒも死んでしまったし、アルに扉を開けさせたラースも死んでしまった。

それからこの戦いに巻き込まれた人達も。
誰も望んでいなかったのに、です。


エドはこの犠牲の大きさに気付いているのだろうか、とか、これからこの全部を背負って生きていくのだろうか、とか無意識に考えてしまいます。

劇中で言っていたように、この戦いはこの兄弟なくしては起こりえなかったものであって、兄弟のせいで起こっているといっても過言ではないかな、とさえ思います。


結局何が言いたいのかわからなくなってしまったのですが、エドは本当にこれでよかったと思ってるのかな、というのが1番の疑問です。大丈夫さ、二人なら。そんな台詞がありましたが、それはこの世界の扉を壊すことに対してなのか。
それとも、これからこの大きすぎる犠牲を、言いかえれば罪を背負って生きていくことがなのか。

両方なのかもしれない。

だとしたら、もし私だったらきっとすごく苦しいと思います。
もう一生笑うことなんか出来ないくらい苦しいと思います。

それでも生きていくエドって立派だな、とかそんな事を言うわけじゃありません。
ただ、苦しいんだろうなと。本当は心の中では泣いているんじゃないだろうか、と思うだけです。


たかがアニメ映画でここまで思うなよ、と私も思いましたが、いつもこう思っていました。
「鋼の錬金術師の題材は、アニメには重すぎる。」
映画は特にそうだと思いました。

人の生き死にに関わること、戦争や差別、人の精神の脆さ。

逆にそれで学んだことも多いのですが。


やっぱり最後は「ハガレンに出会えてよかった。」
になるんでしょうけどね。

私がこのサイトを始めたのも、やっぱりこういう所が関係してるのかもしれません。
この世界は悲しい、と思ってる自分がいるんだと思います。
実際よく考えてみて、本当にハガレンの世界にトリップしたいか、となると、最近「いやかもなぁ」という気持ちが湧いてきます。

…だからギャグになったのかもしれません。

知ってる方は知ってると思いますが、私が考えていた話は昔、かなりシリアスな話でした。
主人公が実はホムンクルスで…とか、身代わりになって死んで…とか。

でもある程度頭も成長し、真面目に考えると、

「なにこの話?」

と、こんなかんじになりました。
言いたいこと全然わかんないし、ただ読者を泣かせたいだけな話になっていました。
これじゃだめだなーと。
そして生まれたのが今の話です。

主人公は平凡などこにでもいる女子高生。
ホムンクルスだったとか、そういう設定もありません。この世界に来る運命だった、とかもありません。

ただ真理君の暇つぶしで、テキトーに選ばれて連れて来られた、いわば不幸な子といっても過言ではありません。

今まで単なる漫画の読者、第三者だった自分が、ある日突然、第二者にも第一者にもなるわけですから。

きっと漫画を見ながら、
「エドかわいそう」
なんて気楽に思っていた少女がいきなりその本人の目の前に現れるわけですからね。
そりゃもう混乱もするでしょうが、今までみたいに気楽に思うだけなわけにはいかないですよね。
友達になるわけだし、一緒に旅をしている間に漫画ではわかるはずのなかった
キャラクター達の心情の機微がかいま見えることだって当然あるわけですし。

ギャグにはしてある話でも、主人公は結構苦労しているんじゃないかなーと思います。

それでもやっぱり生きていくんだと思います。


…なんかまた何が言いたかったのかわからなくなってきましたが、

結局、人間なんてそんなもんだと思います。
私は小説を読んで下さってる方々に、主人公に同調してほしいと思ってます。


だから主人公は弱いです。足だって遅いし、受け身なんてとれるわけないし、敵と戦うなんてもってのほか。
だから、わたし二人の足引っ張ってる…なんていう悩みも出てくると思います。もし私がハガレンの世界に行ったとしても、それは同じです。

主人公は弱い、しかも心も決して強いわけではありません。
普通の家庭で普通に育った十代やそこらの女の子が、屈強は心を持てるわけはない、と思います。
だから、エドをかばって死ぬとか絶対無理だと思います。
でも、それでいいんじゃないかと。

えーと、その、私の言いたいことはつまりですね。

私が悲しい世界だと思うこの世界に、私のような、皆さんのような人間を登場させたらどうなるのか。
世界は少しでも変わるのか。

そんなことを考えながら書いている話ということです!

えぇ、もうなんか全部めちゃくちゃです!文法的にも!

最初映画の感想を真面目に述べてたのになにこれ?


結局何いいたかったのか
わかんないし。

あーでもなんかスッキリしたわ〜。

…いや、えーと、ホントにすいません。

ここまで読んで下さった方…いないと思うけど…もしいらっしゃったら、これ、お詫びです。

映画を見た直後に描いたイラストを一緒に載せておきます。
これは多分、私の考えるエドの心の中の表情かな、と。

最後に、ここまで見て下さった方、本当にありがとうございました。
冒頭でも述べましたように、本来なら人様に見せるようなしろものではないのですが、誰かにこれが見られているとしたら恥ずかしいのもありますが、とても嬉しいので。

これを読んでの感想などを添えていただけるともっと嬉しかったりします。
いや、催促とかじゃなく。賛成、とか反対!とか大歓迎です。
皆さんの思う「鋼の錬金術師」を知りたいです。
(まわりにコアなハガレンファンがいないもので…)
それから、もしこの文章を読んで気分を悪くされた方、すみません!
勝手な事をつらつらと書いてしまいました。
が、これはあくまで私個人の意見ですので、これこそ作者様及び関係者様とは一切関係ございません。


…そろそろ小説更新と鋼Q&Aの更新頑張ります。


それでは、また。

紅茶でした。



2009.01.04






☆コメント☆
[桃] 01-04 10:41 削除
初めまして!桃と申します。私は、紅茶様に賛成です。でも、一つだけ違うと思います。人は皆心が弱い訳ではないと思います。私みたいに強くなろうと努力する人もいると思います。その事も覚えていてくださると嬉しいです。では、長文失礼しました。

[ぶきこ01-04 12:43 削除
私は小さい頃から馬鹿みたいに世界史が大好きだったんで、一緒に見た子よりはなんとなく劇場版の内容が理解できました。
むしろ当時ハガレンは全然見たことがなく、ただその子の付き合いで見に行ったのでキャラに対する涙が全くなかったのですが、ww1後のナチスドイツの背景を、よくもまぁここまで重ね合わせたもんだ、よくできた話だなぁ と(今思えばただの生意気な子供です)。
やっとのことで興味を持ちアニメ全話見て、キャラクターみんなが大好きになってもう一度映画をみたら、前とは違ってありえないくらい鬱な気持ちになりました。吐き気はしなかったものの、見終わってから暫くはその場で寝転がって下向いてました。

「世界と個人は無関係ではいられない」っていうのがテーマで、それはそうかもしれないけど、兄弟にはそれがあまりにも大きすぎて。本当涙がでるくらい…。
ただ、兄に会いたいというアルの純粋な心が、エドとノーアの出会いが、只母の元へ還りたかったラースの思いも、エンヴィーの父に対する憎しみも、全部が重なって悲劇的な結末を導いてしまったんですね。
誰も悪くないのに。
誰もあんなの求めちゃいなかったのに。
そのときのキャラの心情が顔にちゃんと表れていて、つらいエドの表情、エドがどんなに故郷を想っても夢見ても、そこにある自分の人生を生きるしかない過酷な現実に胸がちくりと(ちくりどころじゃねぇ)痛みました。

エッカルトが「自分以外のものが怖い、認めることも受け入れることもできない」って言ってました。
確かに、そうかも知れません。決して彼女だけの意見ではなくて。
私だって、自分と違う他者の意見を受け入れることは難しいです。常識が違う人と話すのも大変です。もし地球外生命体なんてものが私の前に来たら、怖ろしくて失神してしまうでしょう。
怖かったんですね、自分の知らないものが計り知れない程大きいことが。

みんな、ただ幸せになりたかったんだと思います。
みんながシャンバラを求めたのも、新しい世界でもう一度人生をやり直したかっただけなんじゃないかなと思います。

確かに、アニメでは重過ぎる題材だと思います。
でも、アニメじゃないと出来ない内容だと思いました。感動や萌えもそうだし、こういう考えさせるものもちゃんとあるから、私はアニメが好きなんだと思いました。私はそんなハガレンが大好きです。

うううう…人んちなのに長々しく語ってしまってすみませんでした;;
更新頑張ってくださいね!

[緋空しのぶ] 01-08 02:56 削除




紅茶様、遅くなりましたが…明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願い致します。


お久し振りです。緋空です。


実は、私も最近シャンバラを見たんですよ。
いや、そもそもハガレンにハマったのが半年ほど前に友達に鋼のゲームを勝ったのがきっかけなので鋼自体にハマったのも最近と言えば最近なんですが。


私がシャンバラを見て思ったのは…やっぱり、エドとアルが一緒になれて良かった。ですね。
アニメの最終回では「あの二人は離れ離れになったらダメだろ!」と号泣したので。


…それと、やっぱり、痛々しかったですね。

あの子らの周りでは人が死にすぎた。
家族も、エドは母親を失い、アルを一度失い…そしてとうとう、父親までも失った。

いくらエドが父親が嫌いだと言っても、やっぱり死なれるのはかなりキツかったろう。

…あの、ホーエンハイムがエンヴィーに噛み殺された時のエドの表情は、忘れられません。


…私は、紅茶様や他の皆様みたいに大した考えとかは持っていませんが…


ただ、あの子らの幸せを…幸せになってほしいと願っています。


…だから、私のサイトでは無敵(?)に近いハチャメチャ主人公さんでギャグっぽい話になるんでしょうね。



…長々と大したことのない文で、すみませんでした。


なにはともあれ、今年もどうぞよろしくしてやってください!


では、お目汚し失礼致しました。


.

[Alice] 01-17 01:16 削除
紅茶様。

私は賛成です。
私はハガレンを始めて知ったのはアニメ放送でした。
その時はまだ小学5年生でした。

その時、ハガレンを見た感想は「すごく重いアニメ」って思った事を今でも覚えています。




私は,ハガレンの映画を見に行ったのは中学1の時で,まだナチスドイツの事は勉強してなかったし‥‥私は馬鹿なので,映画を見ても,兄弟中心としてしか見てなくて時代背景なんてあまり見てませんでした。


そしてニュースとかでもナチスドイツの事をしていた時があり,見ていたら頭にハガレンの映画が思い浮かびました。

その時思ったんです。
ハガレンは本当に重く暗い話だけど何か伝えたい事があるんやないかと‥‥。




今,ハガレンを考え直してみると‥‥エドやアルみたいな子供が体験する話の方が、重いものを背負ってる感が出てくる。

それでも紅茶様が言っている通り「最後はハガレンに出逢えてよかった」にたどり着く。

私はつまづきやすいタイプですぐには立ち直れません。

でもエド達は違う。
どんなに苦しく悲しい過去があっても現実から目を背けないで前を見て前進していく‥‥そんな姿見たら自分が苦しんでいる事なんかちっぽけなことと思えてきます。


もし,私がエド達だったら自分が犯した罪を自分で背負う事は出来ないと思う。

それでも懸命に生きているエド達はすごいし尊敬です。

ハガレンの映画の感想をこんなにも詳しく真剣に考えている紅茶様も尊敬ですよ。


私もこれからハガレンを真剣に考えていきたいと思います。


やっぱり
ハガレンに出逢えて
考えるべき点が見つかるから,ハガレンはいいアニメだと思います。

私は,エド達と出逢えて命が助かりました。




内容がグチャグチャで
意味分からないかもしれません‥‥。
すみません。

[時雨] 05-05 16:33 削除

紅茶様はじめまして!!時雨というものでございます
夢小説いの方は一人、大爆笑をしながら読んでおります!!


シャンバラ...
私も何回も見ました

でも回を重ねるごとにだんだんと後味が悪くなっていったような気がします。

一回目見たときは、私も紅茶様と同じようにエルリック兄弟に再会できたことを喜んでいました
映画を見ていて分からなかったドイツのことについてもちゃんと勉強しようと思いました。

そして二回目...
今度はシャンバラを見て笑えなくなりました
なんか勝手に自分の中で笑っちゃいけないと思いこんでしまったのです。

キャラ一人一人の言葉が胸に刺さってとても笑うような気分にはならなかったのです
それと同時にハガレンに対する気持ちが大きく変わったように思います。

紅茶様の考えはとても素晴らしいと思います。
そもそもアニメを見てここまで深く考える方は、少ないと思うので...
これから紅茶様の考えを頭においてからもう一度シャンバラを見ようとおもいました!!


...なんか色々とわけのわからんことを長々とすいません((泣

それでは乱文失礼いたしました。

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