越前リョーマ女装計画in四天宝寺

□序章
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程良い長さに下ろされた優しく靡く翠がかった黒髪。
大きくぱっちりとした翡翠色の瞳。
低い背は愛らしさと庇護欲を掻き立てているが、スタイルの良さに微かな妖艶さも感じ取れる。
そしてその身駆を包む、落ち着いたカーマイン色のワンピースに茶色のサンダル。
そんな"彼"の姿。
白石「ええで、越前君…ちゃうわ越前さん!ほんま絶頂やで!」
リョーマ(はぁ…何でこんな事になったんだっけ…)

事の始まりは一通の手紙。
手塚「越前、白石から手紙だ」
リョーマ「俺に?…って何で部長が白石さんからの手紙を持ってるんすか?」
手塚「白石が越前の住所を知らなかった為、跡部経由で俺の所に回って来たんだ」
白石から便りが来るなど珍しい事で気になった為、渡された手紙をその場で開く。
『 越前君へ
どうしても君にしか出来へん事があるんや。
どうか俺等を助けると思って来てくれへんか?
白石蔵之介』
その手紙と一緒に添えられた、新大阪行きの新幹線のチケット。
リョーマ「え、これ白石さんがわざわざ用意してくれたって事…?」
飛行機よりは格安とは言え、中学生には少々高額と言える値段だ。
手塚「恐らくそれ程までに重要な事なのだろう。明日から三連休だ。そこまで長引く用事ならその旨は書かれるはず。休日練習は来なくて良いから行ってやれ」
リョーマ「うぃっす…」
リョーマ(白石さんが俺に…?何を頼みたいんだろう…)
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