短話

□四天人狼
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財前「何やこれ」
自宅のポストに入れられた、自分宛の怪しげな封筒。
怪しいのは『財前光様宛』以外の文字が無いからやな。
見るだけ、と思い自室で開くと。
財前「これ…人狼か?」
手紙には人狼の紹介文のような内容が羅列されていた。
クラスメイトとやっとるから、よう知っとるわ。
手紙の2枚目には自分の設定が。
財前「…へぇ」
占い師。
自分の役職はそれだった。
財前「ほな、誰にしよ…謙也さんはすぐ分かりそうやな」
あの人演技力無いし。
なら演技力が高く頭の良い人…
小春先輩の役職、何や?
と心の中でそう呟くと何故か先輩の役職が分かった。
財前「…なるほどな」
って事は明日からほんまに人狼ゲーム始まるんかな。

翌日、副部長がおらんかった。
白石「…皆も人狼みたいな手紙送られて来たんか?」
人狼を知らない銀さんには千歳先輩が説明をした。
皆同じような物を送られて来たらしい。
遠山「人狼ゲーム、やろ?やったるでー!」
白石「ほんなら発言ある奴おるか?」
石田「騎士…って何をすればええんやろうか」
財前「っ師範!」
騎士が名乗ってしまうと、人狼に狙われる。
占い師の俺まで名乗ったらまずかった。
忍足「騎士は夜に一人だけ守れるんや。重要な役職さかい人狼に狙われてまうんや」
金色「銀さんは自分を守るのが得策やと思うで?」
石田「ぬう…皆すまんな」
遠山「銀は悪ないで!」
財前「そうっすわ」
一氏「重要な役職の奴等は自分で疑われへんようにするんやで?」
千歳「分かったばい」
…。
今の千歳先輩の発言、自分が重要な役職って公言したようなものやろ。
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