侍の王子様

□第三章 四天宝寺-前編
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今日非番のリョーマは街へ出掛けていた。
リョーマ「へぇ、こんな物売ってるんだ」
手塚から貰った給料の一部を持って、気になった物を買った。
リョーマ(そろそろ帰ろっかな)
その時、誰かにぶつかった。
リョーマ「いたっ」
??「あ、ああすまん!前見とらんかったん…怪我してへんか?」
リョーマ「大丈夫だけど…刀?」
??「ああ、これな。ワイの兄貴から『何かあった時使え』言われてんねん。ってあんたも刀持っとるやん!勝負しようや、勝負!」
リョーマ「ごめん、関係無い所で戦うの禁止だから。それに俺は悪人でも無い奴斬らないから」
??「うーっ…じゃあ、ワイの家に来てや!おもろい所やで!」
リョーマ「ちょっ、裾引っ張らないでよ!」

リョーマ「そもそもあんた名前は?」
金太郎「金太郎。遠山金太郎や。あんたは何て名前なん?」
リョーマ「越前リョーマ」
金太郎「『コシマエ』やな!」
リョーマ「は?」
金太郎「越前(エチゼン)って隣の国の読み方やろ?ここではコシマエや!」
リョーマ「…そんな事考える奴初めてだよ」

謙也「おー金ちゃん。おかえり…ってその子誰や」
金太郎「コシマエや」
千歳「金ちゃん、謙也はその子の素性を知りたいって思っとるんよ」
金太郎「素性…さっきぶつかった奴?」
財前「何言うてんねん。それが素性って。すまんな、コシマエ君」
リョーマ「コシマエじゃなくてエチゼンです」
千歳「んーばってん、コシマエで覚えてしまったばい」
謙也「まあとりあえず上がり、コシマエ君!」
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