侍の王子様

□第二章 不動峰
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スミレ「ほう、あんたが新しい部員かつ隊長の越前リョーマかい」
リョーマ「誰?」
不二「僕達の上官、竜崎スミレさん。この前君が助けた2人の内1人のお婆さんにあたる人だよ」
スミレ「あの時は本当にありがとうね。よろしくリョーマ」
リョーマ「よろしくっス」

スミレ「さて今日はリョーマの顔を見に来ただけじゃないんだ。警察間殺陣の時期が来た」
リョーマ「…何すかその物騒な戦い。警察の戦力減らしていいの?」
桃城「ただの通称だって。他の警察は悪人を殺さなきゃいけねー時もあるだろ?人を斬る覚悟の無い奴は使えない。それの定期的な試験だよ」
河村「模擬戦の決まりはこの前越前がやったのと一緒だよ。殺さない程度に倒すんだ。それなら俺達も腕を試す為に参加出来るだろう?」
越前「なるほど。この前と同じルールで沢山倒せばいいんすね」
海堂「平たく言うとそうだ」

手塚「越前がいるので再確認だが、うちからは俺と大石、隊長達から選抜した7人が戦う」
越前「7試合っすか。結構長いんすね」
大石「いや、1対1が3試合と2対2が2試合の5試合だよ」
リョーマ「うげ、協力戦とか苦手なんだけど…2対2は勘弁っす」
菊丸「苦手なのは良いけど、対戦表を決めるのは竜崎さんと手塚だからね!」

スミレ「今回の対戦相手はもう決まっていてね。不動峰だ」
桃城「不動峰?前に3勝先取して余裕で勝ったところっすか?」
乾「それは当たらずとも遠からずだ」
桃城「どういう事っすか?」
乾「2ヶ月程前に腕の立つ奴が入って来たんだ。本当は模擬戦に出てた奴等より、脇に立たされていた若者達の方が強かった。なのに若者達は不当な扱いを受けて不満を募らせている。それを見抜いた奴は不動峰を一新させ、若者達の新しい人員で仕掛けてくる…で合ってますよね、竜崎さん」
スミレ「さすが乾。情報が早いね。乾の言った通りだ。心して掛かれ」
全員「「了解!」」
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