黄と赤の瞳
□第6章
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小雪『此処が妖魔街?』
幽助「…あぁ……いいのか、桑原?この前みてーに、骨粉々じゃ済まねぇかもしんねぇぞ?」
あたしも幽助の意見に同意するが 桑原は全く引こうとしなかった
彼はどうやら正義感が余程強いらしい
…此処は魔界にある、《妖魔街》
あたし達三人が此処に居るのは 霊界から指令が来たからだ
指令が来たのは、丁度幽助の修行の期間が終わって幽助が帰宅し、あたしが自室で飛影に貰った刀の手入れをしていた時だった
指令内容は、妖魔街に居る四聖獣から虫笛を奪い、壊す事
妖魔街に居る四聖獣が霊界に、人間界への移住権を要求してきたらしい
妖魔街の周りには強い結界が張ってあって、それを解けって言ってきたのだ
しかも四聖獣は 魔回虫って言う、陰湿な人の心に寄生して破壊や暴力心を起こさせる虫を 人間界に数千匹放した
魔回虫を全て消すには、四聖獣が持ってる“虫笛”を壊す他無い
だからあたし達は此処に居る
此処にはぼたんに案内して貰って、幽助達とは別々で来た
桑原は、ぼたんと幽助の話しを聞いてしまって着いて来たみたい
小雪(この前より霊力は上がってるけど…大丈夫なのかな?)
桑原は霊界探偵ではないし…少し心配だ
小雪(まぁ…人の事言える程強くないんだけど)
そんな風に思った時だ
《ケケケケ 臭ェゾ…人間ノ匂イダ!!》
そこら中から、沢山の妖怪が現れた
まるで、あたし達三人を囲むかのように現れた無数の妖怪
あたしは此処まで案内して貰う間に ぼたんにいろいろ教えてもらっていたため、こいつらを知っている
小雪『…っ腐餓鬼!』
桑原「知ってんのか?!」
小雪『………人間を好んで食べる妖怪』
あたしの額には うっすらと汗が滲んでいた
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