黄と赤の瞳
□第3章
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あたしは死のうとしていた所を飛影に助けられ、これからは一緒に暮らすことになった
小雪(…楽しくなるかな?)
あたしは期待と不安でいっぱいだった。
今までとは違う生活か、それとも変わらないのか……どちらになるかはわからない
だけど、ワクワクしているのは紛れもない事実だ
飛影「まだ貴様の名前を聞いてなかったな、名前は」
飛影はあたしに名前を聞いて来た
飛影に言われて気が付いたが、あたしはまだ名乗っていなかった
人に名前を聞くときはまず自分から〜〜、と言う言葉は全く無意味なものと化している
小雪『あたしの名前は小雪、市川 小雪!飛影、これからよろしくねっ!』
あたしがそう言うと、飛影は短く返事をして向こうを向いた
今は飛影が向こうを向いた寂しさよりも、返事をしてくれた嬉しさの方が大きかった
一緒に居たのは短時間だが、それでも飛影がちょっと(?)無愛想だということはわかる
そんな飛影が返事をしてくれた
こんなに嬉しいことはない
飛影「…おい」
あたしが、一人嬉しさに浸っていると飛影はいつの間にかこっちを向いてあたしに話し掛けていた
慌ててそっちを向いた
びっくりしてちょっと戸惑ってしまったがきちんと返事をする
小雪『?!え…あ…な 何?』
すると飛影は少し曇った顔をしながら呟いた
飛影「…貴様は…人間か?」
小雪「?!!」
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