黄色のサッカーlove

□◇第5章◇
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数日後に行われた地区予選抽選会で、一回戦は“桜川西チャレンジャーズ”と試合をする事が決まった
プレデターは、抽選が終わり会場から出て来たところだ
ふと前を見ると、背が低めの金髪な男の子と 背が高くて坊主頭の男の子が立っていた


『…翔くん……あの人達、誰?』

「背が高いほうが、アマリージョの景浦君
もうひとりは、川原国際ヘヴンリーの青砥君だよ」


沙由梨がそう聞くと、詳しく答えてくれる翔君
彼が説明している間に、景浦君が話し掛けてきた


「やあ、降矢君」

「景浦だっけ」

「何か用ですか」


彼の呼び掛けに、息ぴったりで返事を返す凰壮君と竜持君
流石三つ子のうちのふたりだ


「君達がプレデターに復帰したって聞いたから、激励に来たんだ」


どうやら彼は、三つ子の三人と戦いたいらしい
三人の強さを知っていて……ということは、彼もまた、相当強いのだろう
感心していると、今までずっと黙り込んでいた虎太君の声が聞こえた


「……お前もか」


沙由梨はその言葉づかいに、少し違和感を持った


『(?…あれ、虎太君…ピリピリしてる……?)』


なんとなくそう感じた
今彼が話し掛けたのは、青砥君だ
このふたりの間で、何かあったのだろうか
理由が分からず考えていると、三人はふたりにいろいろ言いながら(殆んどが挑発に聞こえたような……)、歩いて行ってしまった
代表はふたりに謝ってから説教をしに行ってしまう

すると、今度は隣に居た翔君が喋りだした


「景浦君!青砥君!僕達、必ず地区予選を突破して、都大会へ行くから…その時はよろしく!!」


しかし彼等は何も言わない
そしてみんなで、三つ子の三人と代表の後を追いかけた
追い付くと虎太君が近くの電柱を蹴っていた


『虎太君?(ホントに、どうしたんだろ)』


そう思って翔くんに聞いてみる
翔くん曰く、去年の大会が関係しているらしい
何でも、試合ではヘヴンリーに勝ったプレデターだったが、青砥君には個人の勝負で負けた、と虎太君は思っているらしい
彼は数回肩で息をした後、こっちを向いた

すると玲華ちゃんが翔くんの後ろへ隠れてしまう


『(…玲華ちゃん………)』


その後は帰りの電車の中で戦術の話をし、解散した





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