黄色のサッカーlove

□◇第1章◇
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今日東京に、1人暮らしの為ある女の子が引っ越して来ました


『ふぅ、引っ越し終わりッ………あ゛ぁぁもう!!めっちゃ疲れた!!』


名前は瑞嶌 沙由梨
小学生ながら、とある事情でここに一人暮らしを始めることになった少女


『そうだ!お隣さんに挨拶!!』

急いで服を着替えると、事前に用意していた挨拶用のお菓子を探す
引っ越して直ぐは、することがいっぱいで困る




――数分後



『よしっ、準備オッケー……行って来ま〜す』


――シン


『………』


返ってくる声がないことに少し寂しさを感じたが、そんなことは一々気にしていられない
彼女は寂しさを振り払うかのように、颯爽と家を出て行った


『(…っこんなことで悲しくなっちゃ駄目!まだ新生活を始まったばっかりなんだよっ)』


その内馴れると自分に言い聞かせる
そしてこれから挨拶する隣の家を見た


『…………でかっ!!』


隣の家は彼女の家の2倍くらいはあるのではないか、と思う程大きかった
隣の家の人に渡そうと思っている物は、ティッシュの箱の2倍くらいのサイズの箱に入った 、甘い和菓子だ

『(なんだろう……経済格差ってやつを感じた気がする)……ハァ、他にも何か買って来よっかな……』


項垂れながら、少女は商店街の方へ方向を変え歩き出した
さて、一体何を買うべきか
既に和菓子があるのでお菓子類は避けたい


『(ホントにどうしよう…)』



――一時間後


『…さすがに、これだけあれば十分でしょ!』


彼女の手には大きな袋がぶら下がっていた
中身はさっきの和菓子に、果物やタオル、7お茶、ジュースなどなど…かなりの量だ
これだけのものを渡されたら、逆に気を使うのでは?と考えないあたり、やはりまだまだ小学生ということなのか


『じゃっ、行こっと!』


少女は隣の家へと再び歩き出した
因みに、ここまで時間がかかってしまった理由は。彼女がまだこの土地の地理を頭に入れていなかったからだ
何度も道を聞かれた交番のお巡りさんは、疲れ果ててぐったりしていた
勿論、彼女はそのことを知らないでいた




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