長編。完結
□ずっと二人で…第2章
2ページ/16ページ
臣くんと付き合いはじめてから1年が経った
週末はどちらかの家に行き来してたけど、最近は臣くんの学校が忙しくてなかなか会えない日が続いた
「ごめん!今週も週末レポート書かなきゃなくてさ……コンテストに出るのに練習もしなきゃなくて……ほんとごめん!」
「そっかぁ……いいよいいよ!大事な事だもん!頑張ってね!」
「あぁ……、ほんとごめんな?」
ピンポーン
「登坂ー!上がるよー!」
あ……
「おー!入ってー!……あまねごめん友達来た。グループでやる課題あってさ……あ、前にも言ったよね?家近いから家でやるようになっちゃってさ。なんか……ゆっくり話せなくてごめんな?」
「そっか、うん、聞いてた聞いてた。私は大丈夫だよ!課題頑張ってね!」
「じゃあまた後からまた連絡するから」
「うん、じゃあね」
ピッ
グループでやる課題……
女の人もいるんだよね
前の時も電話の後ろから女の人の声が聞こえてた……
今日も……同じ声……
課題だし
勉強だもん
仕方ないよね
私だって学校では男子と一緒に何かする事だってあるし
ただそれを臣くんの家でやってるだけだから
別に気にする事じゃない
でも
でも
臣くんに会えないのに……
あの声の人は毎日臣くんに会ってるんだよね