短編

□初恋 続編
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「……ちょっと……」
















「んー?」



















「汚いってば!」

















「そんな散らかってないだろ」

















「これのどこが散らかってないのよ!」














「あーはいはい、すいませんねー」















「もうっ」



























たった3日























たった3日私が来なかっただけでどうやったらこんな散らかるわけ!?




























呆れながらも私は散らかり放題の部屋を掃除し始める






















小学校からの腐れ縁だった私と剛典


















私の初恋の人
















ずっと片想いしてた















女遊びが激しくてしょっちゅう女の子とトラブルになってた剛典





























でもそんな剛典から突然告白をされて、付き合い始めたのは3か月前





























私の事が好きだったが、私が剛典を友達としてしか見てないと知って……それから私と付き合えないなら女なんてみんな同じ……そう思って女遊びが激しくなったようだ






















私はずっと剛典を好きな事を誰にも言えないでいた……私も剛典は私を友達としてしか見てないと思ってたから……















ちょっとしたスレ違いでお互いツラい思いもしたが、やっと私と剛典は友達から恋人になった


































と、思ったけど…………


























こうやって掃除して洗濯して……


























やってることは前と何も変わらない




























「私、あんたのお手伝いじゃないって言ってるでしょ」














ぶつぶつ文句を言いながら掃除をしてる私を見て笑ってる剛典























何で笑ってんの?





















まったく!
































ある程度の掃除を終え、干しっぱなしの洗濯物を畳む


























世話が焼ける剛典
























文句ばっかり言うけど




















何だかんだ言って相変わらず剛典の世話を焼くのが好き


























付き合う前と何も変わらないけど……必要とされているみたいで





















こんな剛典を知ってるのは私だけ



























そう思いながら干しっぱなしの洗濯物を畳む



























剛典の服……いい匂い……





















剛典の匂い……





















大好き

























思わず服をギュッと抱き締める












































「……あのさぁ」





















「わっ!」
























「抱き締めるなら俺の服じゃなくて俺の事抱き締めろよな」






























いきなり後ろから抱き締められて思わず変な声を出してしまう
































































「ちょ!ちょっと!いきなりビックリするからやめてよ!」



















「やだ」



















「やだって……恥ずかしいよ……」



















「俺は恥ずかしくないし」






















「あんたはね!慣れてるだろうけど!わ、私は慣れてないんだからね!」
























「ハハッ!お前耳まで真っ赤だぞ?」





















「なっ!なによ!だから恥ずかしいんだって言ってるじゃない!」























「かわいいなーあまねは」





















「は?何言ってんの?からかわないでよ」































「からかってないって。自分の彼女かわいいと思うのは当然だろ?」





















「なっ!何よいきなり!かわいいとか!恥ずかしいからやめ「1回黙って」……んっ!」










































強引にされるキス




























でもそんな剛典からのキスはいつも優しい


























そして……ちょっと激しい


















「……んっ……ん……ちょ!ちょっと待って!」






















「なんだよ」

















「ハァ……ハァ……なんだよじゃ……ないわよ……息できないって……ハァ……」



















「いい加減慣れろよ、息止めてっから苦しんだろ?」






















「だっ……だって!いつ息すんの……タイミングがわかんない!」























「それは俺もわかんないわ、だから早く慣れろって」




























「いい加減ね、あんたも……」













































恋人同士になった二人















抱き締められたり


















キスされたり




















当たり前だけど前とは違う関係

















でも私達はこんなムードも何もない……でもやっぱり私達らしいこんな関係がすごく居心地がいい
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