荒神狂想曲

□つょぃ。。。
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今日の任務はとても怖かったです。
いやね、俺とコウタの後に入ってきたアリサって子と一緒に紹介されたアリアなんだけど、その子はソーマと親友らしい。何の接点があるのか知らないけど、支部長がソーマをアリアの教官に指名した。まあ実際に指名したのはツバキ教官なんだけど。
でさ、そのアリアがすっげえ怖い。初対面でアリサとガン飛ばし合ってたのも怖かったけど、戦闘中はそれ以上に怖い。フォロー要らないかもしれない。
「ほら、立ちなさい。まだダンスは終わってないのよ」
とか。
「あら、お茶目さんね。自らピン(ホールド)に踏まれに来たの?」
とか。
「おやすみなさい。次も楽しいダンスを踊りましょう」
とかめちゃくちゃ猫なで声で物騒な事言うんだよね。カノン並みだ...。
「ん、どうしましたか?蒼白な顔していますけど」
「いや...アリアって凄いなって」
「お前、部下にもそんな事言ってんのか?」
「いえ、お父様の御友人の中にたまに失礼な軍閥の方がいますので、その方とステップを踏むだけです。決してジワジワ嬲ったわけではありませんよ?」
「(嬲ったのか)」
やっぱ怖いわ、この子。二重人格どころじゃねえわ。怒らせないようにしよ。死んじゃう。
「コアを摘出したか?」
「既に済ませております」
っていうかさ、アリアは常に敬語だな。敬語?敬語でいっか。
教官であるソーマに対しては分かるけど、教官でもない俺達にも敬語ってなんかムズムズする。
「おい、言いたい事があれば言え。言っとかねえとアリアに無理矢理吐かされるぞ」
「えっ」
「ソーマ教官殿、あり得そうな事を言わないでいただきたい」
「あり得そうなんだ!?...じゃあお言葉に甘えて。アリアさ、ソーマが教官だから言葉が丁寧なのは分かるんだけど...」
「けど?」
「そのー...教官じゃない俺達にも丁寧なのは何かむず痒いなー、なんて」
「それはあなた達の方が職業として私の上にいるからです。自分より上の方には敬意を払って会話をしろと教え込まれたので」
「でも、技術的にはアリアの方が上だと思うんだけど。な?ソーマ」
「...コウタよりは上だな。お前とはまだ同等だろ」
「積極性はアリアの方だろ?」
「同等だ」
えぇ...俺そんなに前に出てたかなあ?
「何に対抗しているのかは分かりませんが、そろそろ迎えが来ます」
「そうか。帰るぞ」
「...ソーマ教官殿、ユウ。良ければ家に来ませんか?お母様がお会いになりたいと仰っていました」
アリアの家?え、家?お母様?
「...俺も会いたいから行く。ユウはどうする」
「逆に行っていいの?」
「歓迎する」
何か怖けど、行こうかな。凄いガン飛ばされそう。
「オーライオーライオーライ」
...神機と腕だけでヘリの着地手伝ってるつょぃ。

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