スラムダンク 三井

□災転じて
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その日から三井の心は奈々の虜になっていた。


「また会いてーな。」
そう思わない日は無かった。



相変わらずバカな取り巻き女が三井の周りをうろつく。
「寿ぃ〜、なーにしけたツラしてんの?
いいことしよ?
寿のデッカいからちょー気持ちいーんだよね。
ンフフ」


「下品な女だな…」
心の中でそう思う。
こんな女を抱いていたということが自分でも恥ずかしい。

奈々を好きになって以来、
尚更その下品さや軽さが鼻に付くようになっていた。


適当に女をあしらうと
「そういや奈々はシたことあるんだろうか。」
ふと思った三井。
「ありゃ多分処女だな…」



竜じゃないが、
あぁいう傲慢そうな女が
調教されて自分にだけ従順になってゆく…
その手の話が大好きで、
よくそうゆうDVDを借りていた三井。

あんな高飛車にしてる奈々が恥ずかしそうに
自分を受け入れる所を想像すると
三井のソレはみるみるうちに巨大化する。



奈々は三井の予想通り処女だった。
家族は両親と姉。
幼い頃からエスカレーター式の学校で
男の子のいない生活が長いため、
男の子にどう接したら良いかわからないのだ。
中学に上がる頃になると
急激に街でナンパをされる回数が増えたことで
奈々は急激に男を避け、怖がり、
嫌うようになっていった。


「とは言え、こないだ助けてくれた人、
イケメンだったけどねー」
そう帰宅の準備をしながらコッソリ思う奈々。

不良グループに居ながら、
品があるというか、何か違う雰囲気をたたえていたのも
好印象ではあった。


「ま、でも所詮不良!
私と関わることなんてないない!」
そう思うとカバンを持ち、友達と帰宅を始めた。
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