はぐるま
□はじめまして
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キーンコーンカーンコーン
たったいま四時間目が終わり、昼休みに入った訳ですが。
どうする。逃げるか?
幸「どこ行くの?」
「ギクリ」
幸「屋上はこっちだよ。さあ行こうか」
「.....(涙)」
この部長から逃げるのは無理だ。多分。
ガチャ
屋上のドアをあけるとテニス部R陣が勢揃い。
幸「やあみんな、もう来ていたのかい?」
真「いや、先ほど全員揃ったところだ」
幸「そっか。ならよかった」
真「____
私、どうすればいいの?
幸村君に首根っこ掴まれて身動き取れないし。
しかもその張本人は皇帝と仲良くお喋り。
私ほんとどうすればいいの。
パチッ
助けを求めていたら銀髪仁王と目が合った。
おい!ちょっと助けろっ!
仁「あ。」
そうだ。その調子で助けてくれ!
仁「さっきぶつかってきたやつ」
あれ?
私仁王とぶつかったっけ?
んー。ぶつかったら気付くと思うんだけどな。
真「____だな。ところで幸村、この女子が例の」
幸「うん、そうだよ。俺の名前」
「誰が君のものになるって?!ってか離せ!」
幸「また照れてるの?可愛いね。....っと、新しいマネージャーの名前ね」
「...よろしくしたくないです」
幸「ふふ。そんなに俺の彼女になr
「どうぞよろしく!!」
幸「....そういう訳だから仲良くね」
R陣「よろしく(お願いします、っす!など)。」
幸「えっと、左から順に
「あー、大体わかるからいいよ」
...そっか」
またしても言いくるめられた....
くそっ。
まあ、愛されてもないのに彼女になるよかマシだよね。
それに、実物を見て思ったが、私はブンちゃん派だ。
(あ、でも赤也も好きだなー)
ブ「なあ、名前...だっけ?」
「あ、うん。なに?」
ブ「あの幸村君をどうやって誘惑したんだよぃ?」
「誘惑っていうか、ちょっとした事情があって、それで私が泣いたらそれ見てぞわぞわするとか言い出して...思い出すだけで吐き気がする」
ブ「はははっ!あの幸村君が....!」
「ほんとだよね...、私もびっくりしたよ」
ブ「おもしろすぎだろぃ...はは。さすが魔王」
幸「丸井、何か言ったかい?」
ブ「いいえなんにも」
仁「ブンちゃんはほんとに馬鹿じゃのぅ」
ブ「ブンちゃんいうな!」
「え、ダメなの?私もブンちゃんって呼びたい」
ブ「...っ。仕方ねえな」
仁「あー、ブンちゃんがでれたー(ぶりっこっぽく)」
「でれたー(ぶりっ子っぽく)」
ブ「二人ともうるせーよぃ!」