はぐるま

□金持ち保証人
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「失礼しましたー...」

ガラガラガラ



幸村くんに言われたとおり職員室へ行ったら転校生として歓迎されました。


私のクラスはC組のようです...


というか、本当にトリップしたみたいです。


あの世よりはまし...なのかな?


まあ生きてるんだもんね。


とにかく戻る方法を考えなければ...




ん?

よくあんな広い校舎を迷わなかったなって?


ハッ。


迷うに決まってるだろう。


親切な女子生徒Aちゃんに教えてもらったのよ!


....なんか自分で言ってて恥ずかしくなってきた。





そういえば、やっぱりここにもファンクラブはあるらしい。


何日かはわからないが、ここで過ごすのだからせっかくだがテニス部には関わらないようにしよう。


も、もう関わったとかは気にしない。


これから関わりません。絶対。


じゃないとトリップ先でイジメられてしまう...




(あ、テニスコートだ)



「「「キャーーーーーー!」」」


A「幸村様ー!!」

B「ブンちゃんお菓子あげるー!」

C「仁王君抱いてっ!!」




最近のファンはすごいなー。


せっかくトリップしてきたんだし堪能したいのはやまやまだけど、自分の命と比べたら我慢するしかないよね。


(こうやって廊下の窓から見れれば十分だ)




あ、ちなみに今は放課後。


目が覚めたときはお昼休みだったんだけど、その後迷いに迷ってやっとAちゃんに会えたのです。


明日からクラスに行くみたいっす。



家は、歩いて5分くらいのとこにあるアパートの1室。


認めたくないが私は重度の方向音痴らしいので、近くてよかった。


親はいなくて、保証人?とかいうどっかの社長がお金を用意してくれるみたい。


中学生は働けないから助かります。


(とりあえず今日はさっさと帰って寝よう...)
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