もしもシリーズ

□もしも家族だったなら
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幸「ほら名前、起きて。...横の二人も。」


「ううー、まだ眠いよ、お母さん。」


幸「こら、我が儘言わないの。ほら、抱っこしてあげるからおいで?」


「んー....」


ぎゅ。


幸「よし、じゃあ顔洗って朝ごはんを食べようか。」


「はーい...ふぁー」


幸「さて、赤也!ブン太!起きないと朝食は抜きにするよ?」


赤「なんで姉ちゃんには優しくて俺らには冷たいんだよ!!」


ブ「そうだぞ!名前だけずるいぜ。」


幸「当たり前だろう?この家唯一の女の子なんだからね。それに二人とも、俺に向かってその口はなんだい?」


「「申し訳ありませんでした」」



「ったく。それよりも、二人はいつも名前のベッドに潜り込むのやめなよ。次やったら追い出すからね」


全く、ほんと馬鹿なんだから...と呟きながら、名前をお姫様だっこして下に降りる幸村(母さん)。


その幸村に担がれる名前、ちなみに中学2年生である。


ブ「名前が可愛いんだから仕方ねーよ、なあ?」


赤「その通りっす。」


ここでいじけているこの二人。

5人兄弟の三男、ブン太(中3)と、末っ子の赤也(小6)。


「赤也ー!ブンちゃん!早く起きないと学校遅刻するよー!」


「「いま今から行く!」」


息ピッタリである。
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