Re:box

□キスマーク
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*リクエスト小説です!
Hな表現もありますので、ご注意ください。



南波刑務所・中央休憩室

「‥‥‥」

嫌な沈黙が、休憩室の中に流れる
その沈黙に耐えきれなくなったのか、
そそくさと休憩室を出ていく看守が現れ始めた

一人、二人と減っていくその数

その中に、己の恋人である猿門を見つけ、ますます不機嫌になるハジメ
ゆっくりとソファから離れ、ドアの向こうへと歩みを進める猿門のシッポを掴み、それを阻止する

「ヒャンっ!!」
シッポを掴んだ途端に漏れる、可愛らしい声
その声にほくそ笑みながらも、目は全くと言っていいほど、笑ってはいない
そのまま、シッポを引き寄せる

「やっ、らぁ‥‥っう‥‥」
快楽に溺れそうになるのを必死に堪え、まだ逃げようとする猿門
その姿に、押さえていた怒りが溢れ出すハジメ
「‥‥テメェ‥‥何逃げようとしてんだ?あぁ?」
鬼のような形相でにらまれ、一瞬、身体が硬直を起こす
それを待っていたかのように、一気にシッポを手繰り寄せ、腕の中に猿門を、すっぽりと納めるハジメ

そして、

「これ、何だ?」
首筋にある、小さな赤い跡

″キスマーク″に似たそれ

「これはっ‥‥!そのっ‥‥」
気まずそうに顔を伏せる猿門に、
ますます不機嫌になっていくハジメ
ビリビリとした殺気が、ハジメの体から溢れ出してくる
「ッヒ!!」
「‥‥オレには言えないか?
だったら‥‥」
髪の毛を掴むと、無理矢理に近い力で、顔を上に上げさせる
「ハジッ、メ‥‥やっ‥‥」
恐怖で身体が動かない
そんな猿門に、追い打ちをかけるようにハジメの口から出た言葉


「身体に直接聞いてやる」





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