R.4box
□大好きな奴だから
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＊学パロです。
俺には、小さな頃からずっと片想いを続けている奴がいる。
小学生の頃から喧嘩っ早くて、売られた喧嘩は全部買っていた俺に、両親も学校の奴等も皆があきれ返って、どれだけ怪我をして帰ってきても、誰も何も話しかけてくれなかった。
それが普通だった。
でも、アイツだけは、リャンだけは違ったんだ。
高校生の集団にリンチにあって、ボロボロになって川原に転がっていた俺に、「大丈夫か？」。
そう言って、白いハンカチを濡らして優しく、傷口を拭いてくれたリャンの横顔は今でも鮮明に思い出せるほど頭にこびりついてる。
「私はリャン。この川の向こう岸にあるお家に、厄介になっている。
あと、あんまり無意味な喧嘩はやめた方がいいぞ？」