暗闇の先に

□4,混乱
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あれから私達は色々な場所を転々とした。


物資調達や移転先の探索はダリルとリック。

私とマギー、キャロルは合間を縫って、ローリの出産に備えてハーシェルから色々教わった。

Tドックとグレンは見張り。
ベスはカールのお守り。

...それぞれがグループの中で役割を持って行動をしていた。


本格的な冬に入ると流石に動物達も居らず、食事も十分には取れない。


「メイ、お前痩せたな。」


すぐ横で一緒に見張りをしていたダリルが言った。


「ダリルもね。」


「...ほら、肉がねぇ。」


そう言いながら私のお腹まわりをつまんでみせた。


「どうせ太ってましたよ‼」


私が皮肉交じりにそう言うとダリルは「俺は前の体型の方が好きだぜ?
抱き心地がいいからな。」と言った。


「今は抱き心地が悪いって?」


ダリルの言葉にそう言い返すと「あぁ。」と言って私の体を引き寄せる。


「絶対ダメ‼
こんな所で絶対出来ないわ‼」


今日、ウォーカーの出入りがなさそうな家を見つけた私達。

私達は外の見張りを頼まれた。


「しょうがねぇだろ。
春なんだ...発情期だよ。」


ダリルはそう言って私にキスをした。


「またそんなこと言って...抱き心地に文句言うくせに。」


もうすでに何度か行為をした私達。
そんな事を言ってても、私の弱い所を確実に攻めてくる。


「抱き心地は最高だ。」


ダリルは耳元でそっと言った。



声を我慢する私とは真逆にダリルは私を虐めてくる。

声を出せばウォーカーにもグループの人間にも気づかれる。


...そんなスリルの中で一晩を……いや、一冬を過ごした。
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