ツバサ
□抱き締めた体は、
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「黒りん!?」
ズサザッ!でかい音をたて、黒りんは吹っ飛んでいった。
抱き締めた体は、
「っこの!」
黒りんを吹っ飛ばした敵を倒し、黒りんの元へ駆けていく。
思っていたより強かった敵は、黒りんの体を沢山傷付けていて。
一番深かった腕の傷から、ドバッと血が溢れた。
なのに、黒りんはそんなことを気にしないで、
「・・・大、丈夫・・・か・・・?」
「っ!」
腕を伸ばして、血だらけの手で、オレの頬を触って、ニヤリと笑う。
そんな黒りんを見たら、いてもたってもいられなくて、
君を抱き締めた。
「!」
オレが思っていたより、君の体は細くて。
強く強く抱き締めた。
「ごめんね。」
抱き締めた体は、思っていたよりずっと細くて。
血だらけの体に負担をかけないように、強く強く、抱き締めた。
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