☆彡拍手のお礼ログ
□2021年度
1ページ/23ページ
(2021年4月1日)
「拍手ありがとうございます。上條弘樹です。新年度開始!ということでサイトリニューアルしました!!」
「上條野分です!今年度もよろしくお願いします♪」
メニューが整理されてサイトもスッキリしたし、今年度も頑張るぞ!
…って、あれ?何か違和感が…はっ!!
「野分!何勝手に上條になってんだよ!?」
「えっ!?何度もプロポーズしてOKもらったじゃないですか。なので、上條家の婿養子として入籍させていただきました。今年度、このコーナーでは俺達は新婚夫婦です♪」
確かに何度もプロポーズを受け入れはしたが、新婚夫婦?…えっ!?
「助教授の上條先生と医者の上條先生がいるとややこしいので通称は草間野分のままなんですけど、今回は年度初めなので本名でご挨拶させていただきました。」
ちょっと待て!訳が分からん。
上條…野分…?コイツ、本気で言ってんのか?
「このコーナー限定で結婚してるってこと?」
「はい♪」
「おいおい、一人で先走ってんじゃねーよ。結婚式とか婚姻届けの提出とか…手順ってもんがあるだろうが。」
「それなら過去に何度かやってるじゃないですか。」
言われてみれば…やったような…
「ヒロさんは一人息子なので俺が上條家に婿入りしましたが、お嫁さんはヒロさんなので安心してください。」
「あ…ああ。」
って、なにすんなり同意してんだ!?自分!!
腹黒野分に流されて、気がつけばこんなことに…
「ヒロさん?もしかして嫌…でしたか?」
心配そうに俺の顔を覗き込む野分。今、嫌だと言えば結婚はなかったことになるのだろうか…
「俺と結婚したくなかったですか…」
しょんぼりととても悲しそうな目で見つめられて…拒否できるわけがない。
クソっ!腹黒野分め!
「嫌なわけねーだろっ!いきなりだったから混乱しただけだ!」
「よかった〜。ヒロさんの同意もいただけたので、今年度は読者の皆様に俺達の新婚生活を思う存分お披露目しましょうね!」
なんか何年か前にもこのコーナーで野分が新婚生活がどうのとかほざいていた記憶があるのだが…それが現実のものになろうとは。
「あのさ、俺達は新婚…なのか?」
「結婚したてなので新婚です。」
「今更な気がするんだけど。普段通りじゃダメなのか?」
「拍手してくださった読者の皆様に感謝を込めてサービスしましょうよ。俺ももっとヒロさんとイチャイチャしたいです。」
読者様あってのこのサイトだし、感謝はしているが…
「恥ずかし過ぎる///」
男同士で新婚気分満喫♪とか…
「やっぱり無理だ!無理!できるわけがないっ!!」
「ヒロさん、そんな駄々っ子みたいなこと言わないで。大人の余裕はどこにいっちゃったんですか〜」
「そんなもんは存在しねー!」
「ヒロさん…」
野分は困ったように肩をすくめて…クスッと笑った。
「可愛い///ヒロさんは子供みたいです。」
「なんとでも言え!」
「こんなに可愛い人にお嫁さんになってもらえて俺は幸せ者です。」
恥ずかしいセリフを平然と吐きながら、野分は俺の髪をクシャっと撫で上げた。
「好きです。」
デコチューされた!?
「テメっ///」
「あはは…今更なのに随分と初々しい反応ですね。」
「お前が新婚とか言うから!」
変に意識してしまう。コイツの言動は心臓に悪すぎる。
「キスの味も結婚前とは違うと思いますよ。」
「不意打ちですんなよ!」
咄嗟に両手で口を覆って防御態勢に入った。
「じゃあ、ちゃんと断ってからしますね。ヒロさん、キスしてもいいですか?」
「そんなこと…一々聞くな!バカっ///」
「じゃあ、しますね。」
「ダメだ!」
「プッ…」
「笑うな!」
自分でも何を言っているのかわからなくなってきた。
「ちょっと待て!頭ん中整理する。」
「はいはい。」
えっと…野分と結婚するのは…嫌じゃない。
キスは?…人前でするのは恥ずかしいけど、嫌ではない。寧ろしたい。
野分の想い通りにされるのは癪だけど、野分が喜んでくれることなら何でもしてやりたいとか…思ったりしてるし…
読者様に感謝するのも大切だよな。もしも、許されるのであれば俺だってもっと野分と…
「わかった!グダグダ言って悪かった。新婚だって認める!キスしたいならさっさとしやがれ!ボケカス!!」
「あの〜ヒロさんは男らしくてカッコいいと思いますけど、もうちょっとムードを考えていただけると…」
野分は頬をピクピクさせて複雑そうな顔をしている。
「どうしろって言うんだよ?」
「もっと可愛く言ってください。新婚のお嫁さんって感じでお願いします。」
また無理難題を押し付けやがって。
わーったよ!上目遣いでもじもじしながら『キスして♪』とか言えばいいんだろ!
それくらい俺様にかかれば余裕で……できるわけねーだろっ!!
ったく、こうなったら行動あるのみだ。
求めるように野分の目を見つめて
「野分…」
名前を呼ぶ。あとはゆっくりと目を瞑って…待つ!!
「はいっ♪」
野分の唇が優しく重なって…口内をペロリと舌で舐められた。
「ヒロさんは可愛いです。」
「お前は腹黒過ぎだ。」
「それはヒロさんの所為なので仕方がないですよ。」
また恥ずかしげもなくそういうことを〜///
こんなのがこれから毎回続くのだろうか?
あっ!!
「わかったぞ。これってエイプリルフールの嘘だろ?」
「違います。次回はもっとヒロさんに頑張っていただきますので、ご期待ください!」
「ちょっ…嘘じゃねーのか!?野分!?」
にっこりと満面の笑みを向けられてしまい…
「努力はする。」
覚悟を決めざるを得ない上條弘樹であった。