短編
□限定品は一人じゃ行けない
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リュカ『買い物ですか??』
ある晴れた午後。リュカはMr.ゲーム&ウォッチから買い物を頼まれていた。
ウォッチ『ハイ。オムレツヲ作ルノニ卵ガ足リナクテ…』
リュカ『オムレツですか!?喜んで買ってきます!!』
ウォッチに買いに行くのが卵だと聞くと、喜んで頼みを受けるリュカ。
ウォッチ『今日ハ、スーパーDXで卵ガ安インデス。デモ一人二パックマデラシクテ…本当ハ私モ行キタイノデスガ…ドウシテモ外セナイ用事ガアッテ…』
ウォッチが最後まで言う前にリュカは大丈夫ですよと声をかける。
リュカ『ウォッチさんいつも美味しいご飯作ってくれるし、僕があと何人か連れて一緒に買いに行ってきますよ。』
リュカは笑顔で言った。
ウォッチ『アリガトウゴザイマス。デハオ願イシマスネ。』
ウォッチはリュカに財布を預け、去っていった。
リュカ『よし、オムレツだから卵がたくさん欲しいよね!!誰に来てもらおうかな…』
リュカは“やっぱりネスさんやクラウスかなぁ”と呟き、玄関に向かいながら一緒に来てくれそうな人を探す。
リュカ『あ…』
すると階段付近でルカリオとミュウツーがいた。
二人(二匹??)は何やら何かを話している様子であり、リュカは何故か隠れながら見ていた。
ミュウツー『すまない。では頼んだぞ。』
ルカリオ『あぁ。』
すでに最後の方の会話だったようであり、ミュウツーは何処かへと行ってしまった。
ルカリオ『ん??』
リュカ『ひゃっ…』
ルカリオと目が合ってしまい、思わず隠れてしまうリュカ。
リュカ(つ、つい隠れちゃった…どうしよう…)
しかし出ていく勇気もなく、挙げ句に腰が抜けてしまいその場から動けないでいた。
リュカ(思いっきり目が合ってたから…絶対怪しいって思われてるよぉ!!)
ルカリオ『おい。』
リュカ『ぴゃっ…!!る、るるるるルカリオさん…』
ルカリオの方からリュカに近づいていたようであり、いつの間にかすぐ脇にいた。
ルカリオ『こんなところで何をしている。』
リュカ『あはは…ウォッチさんから買い物頼まれまして…一緒に行く人を探していたらルカリオさんと目が合って腰が抜けてしまった次第でございます。』
ルカリオ『何故俺と目が合って腰が抜けたかは知らんが、買い物に行くなら俺が付き合おう。』
リュカ『へっ??』
ルカリオ『俺もミュウツーから買い物を頼まれてな。お前も誰か一緒に行く奴を探してたのなら恐らくは荷物が大量になるか限定品か何かなのだろう??』
リュカ『………………』
ルカリオ『それに目的地が同じ奴の方がお前も気を使わずに済むだろうからな。』
リュカは正直驚いていた。あれだけの言葉でここまで理解してくれるルカリオ。
ちょっと怖いと思っていたが、意外な一面を見たような気がした。
ルカリオ『…………俺が一緒だと不服か??』
ルカリオはいつまでもしゃべらないリュカを心配且つ、不安気に見ながら聞いた。
リュカ『へっ…??い、いえ!!ルカリオさんが迷惑でなければ一緒に来てくれませんか??』
ルカリオ『…………あぁ。』
リュカの笑顔を見てルカリオもホッとした。
リュカはしばらくすると腰が抜けたのも治り、立てるようになった。