スマブラ界へGO!
□第四話
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前回部屋のドアをマルスに壊されたが、ロボットが来てくれたお陰で綺麗に直ったのだった。
『良かった…ロボットには後でお礼しなきゃな。』
アーボンは再びベッドに戻り、横になる。
『夢……じゃないんだよね…』
右手を見つめ、開いたり閉じたりの動作を繰り返す。たまに頬をつねってみたりして、本当に夢でないことを知らされる。
『みんな…どうしてるかな…??』
仕事やつまらない日常にうんざりしていたアーボンであったが、友達のことはやはり気がかりだった。
何もない天井を無意味に見つめる。
『ねむっ………………』
しかし昨日の疲れも溜まっていたからか、アーボンは目を瞑るとあっと言う間に深い眠りについた。
「……さん」
『ん…』
「アーボンさん。」
(この声は…リンク…??)
アーボンはゆっくりと目を開ける。
リンク「アーボンさん。やっと起きた。」
『あれ…俺…』
リンク「昼飯になっても来ないから気になって…」
『ううん、起こしに来てくれてありがと。』
リンク「いえこれくらい。さぁ、行きましょうか。早くしないとカービィやヨッシーに食べられちゃいますから。」
『はは。確かに。』
そう言うとアーボン達は食堂へと向かって行った。
リンク「アーボンさん、よほど疲れてたんですね。最初はドアの外から呼んだんですけど返事がなくて…でもノブ回してみたら鍵が開いてて、アーボンさんが眠っているのが見えたもので…」
リンクの紳士的な行動に感動するアーボン。
マルスもこれくらいしてみろと心の中で毒づいた。
『大丈夫だよ。っつか、リンク来ても気付かないってどんだけ寝てたんだよ俺……ってかリンクさ、そのさん付けやめてくれない??』
突如話を変えたアーボン。
リンク「でも…」
もちろん突然のことにリンクは戸惑っていた。
『なんか敬語とさん付けってむず痒いんだよね。ネスだって呼び捨てで呼んでるから気にしないし。俺もみんなのこと知ってるからって呼び捨てにしてるしさ。』
なっ??お互い様だろ??と言いながらリンクを見る。
リンク「わかった。じゃあ改めてよろしくな、アーボン。」
リンクは了承すると握手するためか右手を差し出す。
『こちらこそ。』
アーボンもそれに答えるように右手を差し出し、ガッチリと握手をするのだった。