短編

□トリックォァトリート
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リュカ『あっ、お菓子ですね。飴とクッキーがあるのでどうぞ。』

ネス『……………………えっ??』

リュカ『??
飴とクッキー嫌いですか??』

ネス『いや、嫌いじゃないけど…他の人からもらったお菓子はダメだよ??』

リュカ『それは僕達が元々持ってたお菓子ですよ。』

ネス『えーーーーー!!!!????』


ネスはこれでもかと言うくらいの大声を出す。
リュカはビックリして、クラウスはやかましいと言うような目線でネスを見ながら両耳を塞いでいた。

ネス『な、なんで…!?』

リュカ『クラウスが“護身用に持ってろ”って言ってくれたんです。お菓子が護身用って可笑しいですよね。』

クラウス『ぷっ…(ネスざまぁwww)』

ネスはお菓子を貰い落胆した。
イタズラするには相手がお菓子を持ってない場合のみ。
当たり前のように持ってるとは流石のネスも思わなかったようであった。

ネス(くそっ、クラウスを侮りすぎた!!)

リュカ『じゃぁ今度は僕達の番ですね。Trick or Treat!』

クラウス『さっさと菓子よこせ。』

ネス『あ……僕今何も持ってないや…』

まさか自分が言われるとも思っていなかったらしく、慌てふためく。

リュカ『じゃぁイタズラですね♪』

そう言いながらリュカはネスの脇に手を添える。

ネス(あっ…逆にリュカにイタズラされるのもいいかも…)

この時ネスは照れながらもちゃっかりしたことを考えていた。

クラウス『リュカ。僕がやる。』

ネス『!!??』

リュカ『そう??じゃぁクラウスどうぞ。』

そういうとリュカはネスから離れ、代わりにクラウスが近づく。

クラウス『そー言うわけだから。』

ネス『いやだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』

ネスはハロウィーンについてまた一つ、二つと知恵を身に付けたのだった。


“イタズラができるのは相手がお菓子を持ってない場合のみ”

“もしものことを考え、自分もお菓子は持っておくこと”



→あとがき
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