リクエスト集

□ずっと前から
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スパッ!

的に玲奈ちゃんの放った矢が
突き刺さる。


私は弓道場の外の
網越しに白袴姿の玲奈ちゃんを
覗き見る。

玲奈ちゃんの周りには
玲奈ちゃんを慕う後輩が集まり、

その上、私には都合が悪く、
玲奈ちゃんに下心丸出しの
男子部員まで集まっている。




私は陸上の練習を
すこーーーしだけサボって
玲奈ちゃんの安全パトロール。



ほら、あの男子部員、
玲奈ちゃんの肩に…!!



思い切り息を吸い込んで
思い切り玲奈ちゃんを呼ぶ



「玲奈ちゃーーーーーーん!!」


玲奈ちゃんが私の方を向く。
でも…目が怖い…

睨まなくてもいいじゃん。

私は玲奈ちゃんの
肩に気安く触る奴がいたから…






「珠理奈ぁぁぁ!!!」


後ろから1番恐れていた
声がした。


振り向くと
全速力で走ってくる
顧問の姿…
通称、にっしー。


「うぁぁぁ!
ごめんなさーーーい。」



「ゆるさーーーん。
練習をサボるなぁぁーー!」



にっしー、超、超!走るの速い!

逃げ出したのに、
すぐ捕まって
一発ゲンコツを食らう。



「うぅ…」

「また、お前は…
幼馴染のおねーさんか、知らんが、
そこまでするとストーカーだぞ!
そして、部活をサボるな!」


「はい…
でも、玲奈ちゃんの安全パトロールは必要なんです…」


私はボソボソと言いながら
部活にもどった。
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