リクエスト集
□ハートの独占権
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「さや姉、ええんか?」
里歩は彩に声をかけた。
「ええんか?って何が?」
彩はキョトンとして里歩に聞き返す。
「何って…。みるきー。」
里歩はおいおいという顔で
みるきーの方を合図する。
「あ…。」
彩は美優紀のほうを見て、
ヤバイ…という顔になる。
「はよ、いけ。
さや姉はほんまにこういうところがあかんなー。」
里歩は手をヒラヒラさせて
どこかに行ってしまった。
楽屋の端のソファに
いかにも、不貞腐れています。
という出で立ちで座っている美優紀に、彩は近寄り、
「みるきー。」
と、声をかけた。